アロマスタディーズ 3〔精油)

精油とはどんなものなのでしょう 

精油は、芳香性植物から分泌される揮発性で香りのある油性の液体です。植物によって精油が採れる場所は花、葉、樹皮、根などまちまちです。精油は蒸留法あるいは圧搾法で抽出されます。

蒸留釜
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抽出は最も難しい操作のひとつですが、それは植物の精髄である最も微妙で繊細な生成物をその質を損ねることなく集めることを可能にしなければならないからなのです。

芳香性分を最もよく保つ方法は低圧水蒸気蒸留法です。植物のなかでもエキスに富む部分が圧力をかけ過ぎることなく蒸留されます。この方法は当然揮発性の成分をもたらし、それは凝縮ののち精油となります。

柑橘類(レモン、マンダリン、グレープフルーツ、スウィートオレンジなど)の精油は、動力を使うのであれ人力であれ物理的な方法、低温圧搾で抽出されます。

他の植物性芳香物質は、幹に切り口をつける方法、冷浸法、アルコールでの浸漬(シンシ)など様々なやり方で得られます。例えばバニラの自然な抽出物はアルコールのなかで浸漬されたのちに莢から取り出され、その後蒸留されます。

アロマスタディーズ 2(オーガニック)

有機農業とアロマテラピー

今でこそ、アロマテラピーではオーガニック精油が当たり前になってきましたが、ヴァルネ博士は、健康と生命の源泉である有機農業は、唯一の未来の打開策であると言っていました。これには科学的な根拠があります。この事実によって有機農業は医者のかけがえのない味方になっているのです。ヴァルネ博士はまだ有機農業がやっと生まれたばかりの時代に、すでにこの言葉を書いています。博士はこの生産方法が、集中型の化学物質を使う農業に結びついた健康上のトラブルや汚染の唯一の解決策となることを知っていました。 「有機農業」と記された品質保証のラベルは、植物が化学肥料や合成殺虫剤を使わずに栽培され、精油は化学物質でできたパイプクリーナーや溶剤を使わずに抽出されていることを証明している。ヴァルネ博士のセレクシオン ビオの精油はすべて「カリテフランス」という検査機関によって有機農業の規定に適って入ることが証明され、畑での栽培から瓶にいたるまで管理されているのです。



アロマスタディーズ 1〔ヴァルネ博士)

急な海外出張です出張前、そしておそらく現地でもかなり、タイトなスケジュールですが、何とかアロマで乗り切ります。パソコンが調子が悪い上に携帯電話が故障してしまい何とかブログを立ち上げられないかと考えましたが、せっかくなので、アロマテラピーの事を分かりやすく書こうという事で、出張前ブログで楽しむアロマテラピーのテキストを準備しました。出発前、出張へ行っている間は、皆様フランス式アロマテラピーの基礎知識で楽しんでくださいね。一回目は私が哲学を学んだヴァルネ博士についてです。

ヴァルネ博士
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 現代の植物療法・アロマテラピーの父ジャン・ヴァルネ博士はその一生を医学に捧げました。輝かしい成績をおさめた学生生活ののち、数々の免状と医師および軍人としての活動に対して贈られた数々の勲章を手にし、同僚達の賛嘆を集めたこの若き外科医は、当然の成り行きとして通常の医療を行なうことでそれまでに得た知識や経験と評価を生かしていくことができるはずでした。しかし彼は違う道をたどり、自然が人間の健康のために与えてくれる最良のものを探すことを選びました。博士は勇敢に植物療法・アロマテラピーの原則を擁護するための運動に立ち上がりました。この医学は総合的で自然に基づくものですが、その当時の医学上の関心事からは不当に遠ざけられていました。 ヴァルネ博士は、多くの健康上の問題は自然の治療薬によって解決することができると主張していました。彼はそのことを証明するのに力を尽くしたのでした。百年も前から経験的に知られている植物の様々な治療効果は、科学的にも根拠があると言うことを示したのです。植物療法を刷新し、すべての精油をテストし分類し体系化しました。ヴァルネ博士は三十年以上にわたって植物療法・アロマテラピーで患者さん達の治療を行なってきました。臨床検査は異論の余地なくこの医学の有効性を裏づけ、現代医療では助からなかった多くの人々をアロマテラピーで治療が出来た事が成果でした。

出張前のケアー

バンクーバーとアメリカへの急な出張が入りいつもの私は、出張前2日間はいつもカンテツです!そんな朝は気分を変える為にまず、家の目の前のspaです。spa朝6時半からオープンしています。その後は、大川さんのジムへ行き担当トレーナーのストレッチを受けます。飛行機に乗ると同じ姿勢が血行を悪くしてしまいますので、ストレッチは最高です。スロースタイルジムそして、時間があれば、午前中は波越指圧です。飛行機に乗ると腰の調子が悪くなるので、用心のために出発前は指圧かマッサージです。カナダ到着時には、操体(そうたい)に行き、身体のケアーをする予定です。バンクーバーの友人が予約をしてくれたはず。そして、昨日はネイルへ。出張前のつかの間、青山のVINGTNAILへ行ってきました。ここは、代表の吉原さんはじめスタッフが明るくてお行儀が良い人ばかり、私のネイル担当は、萩原さんです。萩原さん忙しいので、日ごろの爪のお手入れは彼女に任せっぱなし。とても上手で、色々ネイル難民をしてしまった私ですが、もう2年ここに落ち着いています。センスも良く、しっかりしていて何よりホスピタリティーがある人です。ELLE編集部から歩いて3分のところにあります。どんなカルジェルアクセンスデザインでも、彼女に相談してみて下さい。

旅アロマ編 2

美容オイル旅にかかせないのが、バスオイルと美容オイルです。今日は急な出張に備えて、ゆったりした気分で入れるアロマリラックスバススペシャルを製作。カップにキャップ4杯の浴用乳化剤イランイラン〔鎮静効果、乾燥したお肌の回復)ラビントサラ〔疲労回復、免疫力をあげる)スィートオレンジ〔リラックス)ジュニパー〔老廃物排泄)などを含むバスオイルです。でも、今回の出張ではもう一つ感覚を磨くバスオイルも持って行きます。カップにキャップ4杯の浴用乳化剤とイランイランの精油を15滴、ローズマリーの精油を5滴程入れて混ぜ合わせます。浴槽のお湯の蛇口の下に注ぎ入れます。15分ほどこのお湯に浸かり、活力を蘇らせます。

バスオイルのお隣にありますのは、サラダフロリッサント〔お花のサラダ)という名前の私の開発したネロリがメインのフェイスオイルです。細胞成長促進作用があり、機内などで、乾燥したお顔になじみが良く出張にはかかせないブレンドオイルです。




旅アロマ編 1

Geranium rosat

ローズゼラニウムはペラルゴニウムの熱帯性の変種です。非常に香りが強く、その精油を採取するために特別に栽培されています。ローズゼラニウムの精油は多くの化粧品の調合のベースとなります。開花の前にほんのひとくち程の有効性分である精油を抽出します。乾燥肌や荒れ性の肌に効くことで知られています。

 肌になめらかさを与える芳香入浴

夏の乾燥したお肌が気になる季節です。肌がきめ細かくなるように、ローズゼラニウムの精油を入れると、微妙な香りが漂い比べるもののない程効き目の高い入浴が出来ますす。カップにキャップ4杯の浴用乳化剤を入れ、これにローズゼラニウムの精油15滴、マンダリンの精油を5滴加えます。これを浴槽のお湯の蛇口のすぐ下に置いてお湯を出し均一に拡散するようにします。この心地よいお風呂にゆっくりと20分ほど浸かるとお肌に輝きを与えます。機内では特に乾燥していますので、月曜からの出張に持って行きます。



シチリアのオレンジ

Orange douce

Orange douce(Sweet orange)は、誰もがこの果実とその香りを知っています。消化に効き目を発揮するスウィートオレンジの精油には軽い鎮静効果もあり、デザートに香りをつけ室内に繊細な香りを漂わせるのに理想的な精油です。美容オイルはキャリアオイル50mlに15滴のスウィートオレンジの精油と5滴のローズゼラニウムの精油を加えます。夜、就寝前に顔や首につけてみましょう。皮膚の老化防止効果があります。又、甘美な香りで寝付けない夜にぐっすりです。〔光感受性注意!皮膚に塗ったときは日光に当たらないように。)

 

シチリアを思い出すデザート!デザートの香料としては、スウィートオレンジの精油を少量加えて我が家では、シチリアヴァカンスデザートと名付けて500gの果物のコンポートやフルーツサラダに1滴、ケーキの材料500gには4滴、クレープ生地、アイスクリーム、シャーベットには1ℓあたり2滴加えて楽しんでいます。〔フランスと違って日本では残念ながら、食品としては認められていないのが残念)



癒される花とアロマ

川崎景介さんのマミフラワー表参道のお教室を訪ねました。11月にこの表参道のお教室をお借りして、男性の為のアロマテラピー教室を開催致します。女性の教室に入りずらい男性のためだけに、勉強をする機会を与えてほしいと以前からアートアドミニストレーターの生駒さんから頼まれて、一度夏にイベントをさせて頂き、今回は第二回目です。川崎さんとは、以前、私のイベントに来て頂いたご縁で対談をさせて頂いた事があります。川崎さんの日常の花に対する思いは、アロマテラピーに通じるところも多々あり、すっかり仲良しになりました。とても素敵な方です。本を頂き、マミの世界に私も感銘を受けました。私の生活にも植物がかかせません。日々の生活を花とアロマテラピーで彩るのは素敵な癒しです。

芳香拡散で新鮮な空気を

理想的な芳香拡散器Santessenceサンテッサンスは、精油をそっと温めるイギリス製陶器の電気芳香拡散器で、完全に無音です。適度な温度で加熱しているので、香りが長持ちします。拡散器の中央部に精油を数滴たらします。拡散器が暖まり、数分後には室内に芳香が拡散し始めます。自然な精油には殺菌効果があるため、それを発散させることは、わたしたちが吸っている空気を浄化する単純で有効な方法になります。その芳香は臭覚を刺激し、心地よい気分にさせ、呼吸をゆったりさせます。季節が気分に合わせて精油を選びましょう。今日は、喉が痛いので上鼻腔の感染症を予防するユーカリラジアタのオイルを拡散しています。 

スパジャパンへ行ってきました

スパジャパン

私が初めてヨーロッパのスパを訪れて28年という年月が経ちました。そして、スパのプロデュースを手がけて会社も22年も経ちました。早いものです。最初は、SPAというアルファベットさえ、ご理解頂けなかったこの言葉が日本にも浸透して、嬉しいかぎりです。スパジャパンの第一回目に参加してきました。スパが日本に登場して10年余りが経過したそうです。空前の癒しブームを背景に、多くの個性的なスパが登場しました。いま、日本のスパサービス産業は、7,000億円規模に達し、世界のスパ市場の中でもアメリカに次ぐ大きな規模となっていると聞くと22年前に手がけたプロジェクトが本当に信じられない程の昔のような気がしました。外資のホテルスパの上陸が続く一方で、お台場のホテル日航東京のSPA然TOKYOをプロデュースさせて頂き日本のスパを海外にサプライ出来たらと常に思う事です。昨年からの世界的不況の中にあっても順調に運営が出来ている事も喜ばしい事です。今後も海外に目をむけ、グローバルな展開をしながらも、日本型のビジネスモデルを構築して行きたいと思います。