Salades Françaises

french-1597500_640フランスサラダで最も有名な「ニース風サラダ」(La salade niçoise) 我が家の好物です。
ニース料理の中で一番有名なのがこのサラダ。 フランスは農業大国ですが、実は北に位置しているので、家庭料理ではあまりサラダを出された事がありません。生野菜、海と夏の一品、ニース風サラダはフランスの地中海沿岸のイタリア境界の近くのコートダジュール地方、フランス南部の港湾都市から 生まれたサラダ。今ではフランス中で食べられますが、このレシピは夏の食事。元来、ニース周辺の料理は貧しい人々のためのシンプルなものだったそうです。最初のニース風サラダの材料は、トマトとアンチョビ、オリーブオイルだけだったそうです。「正統な」ニース風サラダの材料としてニース風サラダ保存会「ラ・カペリーナ・ドル(Cercle de la Capelina d’Or)」が認めているのは、トマト、固ゆで卵、アンチョビの塩漬け、ツナ、スプリング・オニオン(わけぎ)、小粒のニース産黒オリーブとバジルだけ。ただ旬の季節であれば、若くて柔らかいソラマメや、若い生のアーティチョークなどを加えても良い。という事です。
味付けは、サラダボウルの内側にガーリックをこすりつけて香りを移し、オリーブオイルと塩を加えるだけ。ただし保存会では、胡椒と酢を多少加えることは容認しているそうです。
それでも純粋主義者は少々のハーブ以外は、これ以上何も加えないという事です。
ちなみに、我が家のレシピは、現代フランス料理の祖といわれるオーギュスト・エスコフィエ(Auguste Escoffier)風です。
ニース風サラダに多くみられる茹でたいんげん豆とポテトを加えるレシピの考案者なのです。

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フランスの植物療法やキレイになれるレシピ、ヴァカンス等、楽しい記事にして行きたいと思っています。

グルヌイユ grenouille

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フランス人がカタツムリだけでなく、カエルを食べる事はよく知られています。グルヌイユgrenouilleと呼び、フランス料理では一般に緑色のヨーロッパトノサマガエルが使われます。カエルを丸ごといただくのではなく、皮をむいた骨付きもも肉だけを使用します。
鮮度のよいことが必要です。身は淡白で、低脂肪、低カロリー、低コレストロールで、アミノ酸、カルシウム、燐、鉄分が豊富な栄養の高い食材。 何と言っても、鶏肉のような味で美味です。ブルゴーニュ地方の代表的な食材とも言えます。
初めて頂いたグルヌイユ料理は「蛙のもも肉のニンニクのピュレとパセリソース添え」。これは、フランスのオーヴェルジュでもあるラ・コート・ドールのシェフ、Bernard Loiseauさんのお料理。今でも懐かしく、あの味を忘れられない。

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アラビアのお菓子

中東

中東の人はとっても甘いもの好き。
中東では、訪問した取引先でも、打ち合わせの会議でもと、いつでもどこでも、お茶とお菓子が出てきます。嬉しい時には、甘いお菓子で嬉しさが倍になり、悲しい時には慰めてくれる甘いお菓子で、幸せな気持ちになれると言われています。どれも、小麦粉、アーモンドパウダー、お砂糖、ギー、パイ生地、ピスタチオ等が材料になっています。ともかく甘いのですが、これがとてもやみつきになるお菓子なのです。
こちらは、パレスチナのお菓子です。大使夫人にオススメのスィーツをご紹介して頂きました。手前のピスタチオと甘いお砂糖のケーキで、心の中まで甘くなります。

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MAILLE(マイユ) ディジョンマスタード

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フランスのディジョンマスタードはマイルドな辛さがお肉は勿論、魚のグリルにも良く合います。お醤油味のお料理にも意外なほどよく合います。豚の角煮や焼き鳥、甘辛いしょうゆ味にマスタードを組み合わせることで醤油の風味を引き立て、さらにさっぱり美味しくいただけます。用途が広く便利です。ドレッシングに、マヨネーズの代用として、マスタード入りの辛子マヨネーズを作ります。オリーブスプレッドと卵の黄身、マスタードを入れると、何とも言えない美味しさ。
このマスタードは、ブラウンマスタードシードのみを使用するなど、ディジョン地方のレシピで作られています。日本のからしと似ていますが、マスタードの方が辛さはマイルドで酸味や甘みがあるのが特徴です。
粒入りのものやハチミツやカシスが入っているものなど種類は豊富。食事に合わせてマスタードをチョイスして楽しめます。

ギフトに嬉しい にしきや のカレーセット

カレー

にしきやのカレーでホームパーティーが出来ます。
にしきやのカレーでホームパーティーが出来ます。

レトルトといえども侮れません。このにしきや、ごちそうレトルト専門店というだけあってなかなかの物。今年の夏のギフトに頂き、感動したお品です。カレーのルーツ「インド料理」の研究を始めて約6年、インドに何度も足を運び商品開発を進めてきたそうです。
夏になるとインド料理が食べたくなるのですが、勿論、家では何種類ものインド料理を作るのは大変。そんな時に、このにしきやのレトルトで、インド料理の美味しさを味わえます。インド料理は体に良い効果、楽しさが無限にあります。家で一人カレーで楽しむのも、ご友人とインドパーティーを楽しむ事も出来る32種類。
この豊富なバリエーションに感動しました。(写真:にしきやホームページ)
その楽しさをもっと多くの人に伝えたい、ご自宅で手軽に楽しんでもらいたいと言う思いで作られたそうですが、ここまで本格的ならグルメの友人を迎えて早速ホームパーティをしたくなります。

にしきやon line shop

夏に嬉しい野菜のバスケット

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友人から、素敵なお野菜のバスケットが届きました。ラタトゥイユを作れるように全ての材料が入ったバスケットです。我が家は夏にラタトゥイユを良く作るのでとても嬉しいプレゼントでした。美と健康に季節の野菜をたっぷり頂けるラタトゥイユは夏の食卓にオススメです。
材料(4人分強)
茄子3本・ズッキーニ1本
パプリカ(赤・黄)各1個、ピーマン3個
玉ねぎ1個・トマト2個・オリーブ適量
にんにく1かけ・塩大さじ1/2
こしょう少々・オリーブオイル適量
作り方
1.茄子、ズッキーニ、パプリカ、玉ねぎは適当な大きさに切る(あまり小さく切らない方が野菜を楽しめます)トマトは皮を剥いて角に切る。
にんにくはつぶす。

2.鍋にオリーブオイルを熱して、なすを入れ、薄く焼き色がつくまで中火で焼きつける。にんにく、玉ねぎ、ズッキーニ、パプリカ、ピーマンの順に加えながら、その都度よく炒め合わせる。

3トマト、オリーブを加えてひと炒めし、フタをして弱めの中火にし、20分ほど蒸し煮にする。野菜が煮えたら、塩、胡椒で味を整え出来上がり。
 ※冷房の部屋ですと、温かいままも美味しいです。残ったら冷蔵庫で冷やして付け合わせに。

マダガスカルのペッパー

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マダガスカル産のオーガニック栽培のブラックペッパーとピンクペッパーです。高級スパイスとして、とても珍重されています。香りの良さを知ったら、マダガスカル産しか使えません。昔、植民地時代からフランスに輸出されていたスパイスは星付きレストランでも使われています。高級なお肉料理に合わせるとその香りが素晴らしく感動します。
どちらかと言えば、辛味が強いので、これだけでも美味しいお肉を頂けます。マダガスカルのイランイランの産地でも有名な北のノシベはペッパーの産地としても知られています。
又ピンクペッパーは良くフランス料理店のトッピングで使われています。我が家ではサラダのトッピングとして料理の彩りに添えています。 甘く、ほのかに苦く、しっかりした胡椒のお味です。辛くないため、繊細なお料理にもお勧めです。 可愛い色と少し甘い風味です。アロマだけではなくスパイスもとても素晴らしいのがマダガスカルです。
私がアロマテラピーで使っているブラックペッパーの精油はこの胡椒から水蒸気蒸留で抽出されます。刺激の強さから、身体にエネルギーを与えてくれます。又、マダガスカルで習った時には、この精油は胃に活力を与え、唾液の出を良くしてくれると言われていました。お肉を食べた時に、毒素を排出すると言われて、たんぱく質の消化を助けてくれる作用があります。
マッサージでも有効で、生姜のチンキを作り、この精油を混ぜると関節の痛みにもよく効きます。フランスのメディカルでリウマチと関節炎の治療に使用されていたのが良く理解出来ます。

美味しいRUMMOのパスタ

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ルンモのパスタは、アルデンテの歯ごたえが最高だと言われていますが、今日はグルメな方から沢山のルンモのパスタを頂きました。
近所のスーパーで売っているイタリア製のパスタは茹であがってから急速に味が落ちてきますが、ルンモは最後まで変わらない歯ごたえと美味しさで最高です。
特に私が好きなのはlingnine 13です。平麵でソースとパスタが絡みやすく、とても美味しいです。
RUMMO社(ルンモ社)は南イタリアのカンパーニャ州でパスタを製造しています。SannioValley(サンニオ渓谷)の肥沃な地で1845年に始まった歴史ある会社です。アルデンテのパスタについて調べると、パスタの生地を練る際に、原材料の硬質小麦(デュラムセモリナ)は水と接触すると、たんぱく質(プロテイン)の密集した網目を作ります。このプロテインの網目には粘着性の高いグルテンという成分も含まれ、パスタに弾力性と歯ごたえを与えるそうです。それがアルデンテです。袋の裏には、Tabellaと呼ばれる。成分表示の表がありますが、ルンモのパスタには14.5g、プロテインのグラム数が自宅にある他のパスタに比べると高いのです。ルンモ社のパスタのように、たんぱく質が多く含まれる小麦にはそれに適した生地の練り方が重要なポイントだそうですが、ルンモ社は『時間を練りこむ』という価値観で、練り上げにかける時間の長さの秘密が美味しさをさらに引き立たせるようです。

美容に嬉しい菜の花

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立春が過ぎるとほろ苦い菜の花が懐かしくなります。菜の花には、独特の香りがあります。季節感がたっぷりのお野菜です。
免疫力向上、感染症の予防、疲労回復、生活習慣病の予防、美肌効果、老化防止、貧血の予防改善、がん予防に良いとされています。そんな菜の花にはシミやアンチエイジングに効く、素晴らしい美肌効果があります。春になると紫外線が強く感じられますが、紫外線を浴びることで、一重項酸素が活性化し、これがシミやしわの元となってしまいます。
この一重項酸素を消去する為に必要な抗酸化作用のあるビタミンA(βカロチン)の含有量や、不溶性の食物繊維等も、その含有量は野菜の中でもトップクラス!栄養素のバランスが非常に良く、ビタミンC、ビタミンEを豊富に含み、特にビタミンCはホウレンソウの4倍近く含まれまるそうです。
さらに、美しい肌や髪の毛を作る葉酸、糖の代謝を助ける働きがあるため、血糖値を下げる効果を期待できるビオチン、鉄の含有量も豊富です。
美肌や健康にいいとわかっていても、癖もあって苦手な方も多いので、我が家の体内から綺麗を作るベジテラピーレシピをご紹介します。
菜の花に含まれるβカロチンは、 脂溶性なので、油と一緒に取るのが吸収率がアップしておすすめです。
オリーブオイルを入れたフライパンを熱して、ベーコンの細切りと一緒に、菜の花をさっと入れて炒めます。仕上げにアーリオオーリオをお好みで。
次に我が家で一番人気なレシピは、良く洗った菜の花を薄いかつお出汁でサッと茹でます。
良く水気を切って食べやすく切り、細切りにした塩昆布を和えて出来上り。これが、簡単で、とても後を引く美味しさ、そして、癖になります。おかずの一品に、酒の肴に。

ベジテラピー にんにく

にんにくにんにくは、大昔から知られている植物調味料です。それは古代ギリシアの医学者ガレノスによれば「農民のテリアカ」であった。エジプト人はそれを崇拝物の域にまで高めた。ピラミッドを建てた労働者たちは毎日、その強壮・消毒効果のため、にんにくを1片ずつもらっていたそうです。ヘブライ人、ギリシア人、ローマ人のあいだでは、にんにくは万能薬とみなされていました。それは自然発生的にスペイン、シチリア、エジプト、アルジェリアへと広まり、フランスでも栽培されました。ヴァルネ博士の治療ではにんにくは下記のように使われていました。
内用
‐腸や肺の殺菌効果(エキスは部分的には肺で取り除かれる)。
‐静菌・殺菌効果
‐強壮効果(キナノキと比較される)。
‐一般的な覚醒効果(強心剤)および消化器官の覚醒効果。
‐刺激作用。
‐高血圧の場合、血圧低下作用
‐脈拍の減速。
‐鎮痙剤。
‐腺のバランス回復。
‐抗硬化症(尿酸の溶解、血液流動化)。
‐利尿効果。
‐抗痛風、抗関節炎。
‐食欲増進。
‐健胃薬(粘液質の食物の昇華を活性化する)。
‐駆風薬。
‐駆虫効果(ヒポクラテス、ディオスコリデス、ガレノス…)
‐解熱効果。
‐がんの予防

ヴァルネ博士のレシピ
‐サラダなど通常の食事ににんにくを入れる(生の方が良い)。
‐毎朝1~2片(痛風、全般的な健康に)、そして毎日の食事に習慣的に取り入れる。
‐推奨される方法:夜、2片のにんにくを数束のパセリと一緒につぶして、数滴のオリーブオイルを加える。翌朝、パンに塗って朝食にする(ライ麦パンの方が好ましい)。
‐にんにくを1/50に薄めてチンキ剤として:1日2回、10~15滴(1日最大30滴)、数日間断続的に与える。
‐生の球根のチンキ剤:1日2回、20~30滴(慢性気管支炎、肺気腫、百日咳、高血圧に)。
‐腸の寄生虫に:沸騰したお湯か牛乳1杯にすりおろしたにんにく3~4片を入れる。一晩漬けておく。翌朝、何も食べないうちに飲む。3週間続ける。
‐あるいは:お湯か牛乳に25gのにんにくを入れて20分間煎じる。下弦の月の間に3~4日間、1日2杯飲む。毎月行う(3か月間)。
‐テニアに:大きなにんにくの鱗片をいくつかすりおろし、牛乳に入れて20分間煮る。寄生虫が消滅するまで毎朝、何も食べないうちに飲む(昼までは何も食べないこと)。
‐にんにくの汁:ぬるめの牛乳200gに20gを入れて、すき腹に入れる(駆虫剤として)。
‐駆虫剤シロップ:
 ・つぶしたにんにく 500g
 ・熱湯    1リットル
 にんにくを熱湯に入れて1時間煎じる。砂糖を1g加える。朝、何も食べないうちに30~60g飲む(大さじ2~3杯)。
*にんにくの臭いを中和するには、2~3粒のコーヒー豆、数粒のアニスあるいはクミン、カルダモン(H. Leclercによる)、あるいはじゃがいもかつぶしたパセリ一束。