アロマスタディーズ 3〔精油)

精油とはどんなものなのでしょう 

精油は、芳香性植物から分泌される揮発性で香りのある油性の液体です。植物によって精油が採れる場所は花、葉、樹皮、根などまちまちです。精油は蒸留法あるいは圧搾法で抽出されます。

蒸留釜
Copyright L.Cosbionat

抽出は最も難しい操作のひとつですが、それは植物の精髄である最も微妙で繊細な生成物をその質を損ねることなく集めることを可能にしなければならないからなのです。

芳香性分を最もよく保つ方法は低圧水蒸気蒸留法です。植物のなかでもエキスに富む部分が圧力をかけ過ぎることなく蒸留されます。この方法は当然揮発性の成分をもたらし、それは凝縮ののち精油となります。

柑橘類(レモン、マンダリン、グレープフルーツ、スウィートオレンジなど)の精油は、動力を使うのであれ人力であれ物理的な方法、低温圧搾で抽出されます。

他の植物性芳香物質は、幹に切り口をつける方法、冷浸法、アルコールでの浸漬(シンシ)など様々なやり方で得られます。例えばバニラの自然な抽出物はアルコールのなかで浸漬されたのちに莢から取り出され、その後蒸留されます。