南京雨花茶

cya

中国のお土産に南京雨花茶を頂きました。中国十大名茶と言われて、評価が高いだけに美味しいお茶です。
歴史は古く、4世紀ごろの東晋時代に飲む習慣があったそうです。当時の江南豪族も飲んでいたお茶だと想うと、中国の歴史の深さを改めて感じます。
南京市民は飲早茶(モーニングティー)を飲む習慣があったと、 陸羽の《茶経》の中の“広陵耆老伝”に記述があります。 内容は、「晋元帝の時代に、ある老婦人は毎日早くから一壷(ワンポット)の茶を持ち売っていた。 百姓は競って彼女の雨花茶の茶湯を買った。 不思議なことに、この老婦人は朝早くから夜遅くまで茶を売り、その売上を貧乏な人達に配った。 貧乏な人たちからは大変感謝されたが、これを知った役人は老婦人を捕らえ牢屋に入れた。 なぜ捕らえたのかははっきりないが、翌日朝老婦人は牢屋から消えていた」という話です。
香りが素晴らしく、上品な香りです。茶葉は黒に近い色をしていますが、実際に入れてみると透明感のある黄緑色をしています。 素晴らしいこのお茶の効能は、癌の予防、老化防止、ダイエット
利尿効果、美肌効果があると言われています。ちなみに名前の由来は、中華人民共和国江蘇省南京市の中華門の南、雨花台区に位置している標高60メートルの丘にある革命烈士の陵園「雨花台」にちなんでこの名称になったそうです。

ベジテラピー にんにく

にんにくにんにくは、大昔から知られている植物調味料です。それは古代ギリシアの医学者ガレノスによれば「農民のテリアカ」であった。エジプト人はそれを崇拝物の域にまで高めた。ピラミッドを建てた労働者たちは毎日、その強壮・消毒効果のため、にんにくを1片ずつもらっていたそうです。ヘブライ人、ギリシア人、ローマ人のあいだでは、にんにくは万能薬とみなされていました。それは自然発生的にスペイン、シチリア、エジプト、アルジェリアへと広まり、フランスでも栽培されました。ヴァルネ博士の治療ではにんにくは下記のように使われていました。
内用
‐腸や肺の殺菌効果(エキスは部分的には肺で取り除かれる)。
‐静菌・殺菌効果
‐強壮効果(キナノキと比較される)。
‐一般的な覚醒効果(強心剤)および消化器官の覚醒効果。
‐刺激作用。
‐高血圧の場合、血圧低下作用
‐脈拍の減速。
‐鎮痙剤。
‐腺のバランス回復。
‐抗硬化症(尿酸の溶解、血液流動化)。
‐利尿効果。
‐抗痛風、抗関節炎。
‐食欲増進。
‐健胃薬(粘液質の食物の昇華を活性化する)。
‐駆風薬。
‐駆虫効果(ヒポクラテス、ディオスコリデス、ガレノス…)
‐解熱効果。
‐がんの予防

ヴァルネ博士のレシピ
‐サラダなど通常の食事ににんにくを入れる(生の方が良い)。
‐毎朝1~2片(痛風、全般的な健康に)、そして毎日の食事に習慣的に取り入れる。
‐推奨される方法:夜、2片のにんにくを数束のパセリと一緒につぶして、数滴のオリーブオイルを加える。翌朝、パンに塗って朝食にする(ライ麦パンの方が好ましい)。
‐にんにくを1/50に薄めてチンキ剤として:1日2回、10~15滴(1日最大30滴)、数日間断続的に与える。
‐生の球根のチンキ剤:1日2回、20~30滴(慢性気管支炎、肺気腫、百日咳、高血圧に)。
‐腸の寄生虫に:沸騰したお湯か牛乳1杯にすりおろしたにんにく3~4片を入れる。一晩漬けておく。翌朝、何も食べないうちに飲む。3週間続ける。
‐あるいは:お湯か牛乳に25gのにんにくを入れて20分間煎じる。下弦の月の間に3~4日間、1日2杯飲む。毎月行う(3か月間)。
‐テニアに:大きなにんにくの鱗片をいくつかすりおろし、牛乳に入れて20分間煮る。寄生虫が消滅するまで毎朝、何も食べないうちに飲む(昼までは何も食べないこと)。
‐にんにくの汁:ぬるめの牛乳200gに20gを入れて、すき腹に入れる(駆虫剤として)。
‐駆虫剤シロップ:
 ・つぶしたにんにく 500g
 ・熱湯    1リットル
 にんにくを熱湯に入れて1時間煎じる。砂糖を1g加える。朝、何も食べないうちに30~60g飲む(大さじ2~3杯)。
*にんにくの臭いを中和するには、2~3粒のコーヒー豆、数粒のアニスあるいはクミン、カルダモン(H. Leclercによる)、あるいはじゃがいもかつぶしたパセリ一束。

ジャガイモ

じゃがいもじゃがいも料理ELLEオンラインに1年連載させて頂いたベジテラピーですが、最終月はジャガイモでした。
ジャガイモと言えば、フランスではパルマンティエ。少し書ききれなかった歴史をご紹介します。
ジャガイモはかつて、人間にとっては有毒でライ病をもたらすものと考えられており、家畜の餌としてしか使われていませんでした。ドイツの捕虜となったフランス軍のある薬剤師が、そのジャガイモが毎回食事に出てくるのに気づきます。この「軍の薬剤師」こそアントワーヌ=オーギュスタン・パルマンティエ(1737~1813年)です。彼は1763年にフランスに戻ると、食糧難を解決するため自国でもこの野菜を取り入れようと試みました。いくつかの州ではこの「有害な植物」の栽培が禁止されました。しかし、最終的にはパルマンティエはフランクリン、ラヴォワジエ、そして国王を説得するに至り、王はボタンホールにジャガイモの花をつけるまでになったそうです。1771年、パリの医学アカデミーはジャガイモの塊茎が無害であるという結論を出し、その利用を推奨するようになりました。
革命になるとフランスの人々は、自分たちがジャガイモのおかげで餓死せずにすんでいることも忘れ、ルイ16世が大衆的であるところを見せようとしてパルマンティエを支援していたことだけを思い出したのです。これによりパルマンティエは民衆の敵となり、パリから追放されました。その後、農学博士、庭師としてパリに戻る事が出来ました。現在はペール=ラシェーズ墓地で、ラ・フォンテーヌの隣に眠っています。彼の功績を称えフランスの数々のジャガイモ料理には”パルマンティエ風”と彼の名前が付けられています。
フランスの家庭料理”Hachis parmentier”アシ パルマンティエ
我が家のレシピ
材料4人分
•玉ねぎ 1個
•にんにく 1片
•マッシュルーム・ピーマン 3~4個(好みで)
•好みのひき肉 200g
•生クリーム  50ml
•じゃが芋 5個(中)
•バター 50g
•ナツメグパウダー・乾燥バジル 少々
•塩,コショウ,コンソメ 少々
•とけるチーズ 25g
作り方
オリーブオイルで、玉ねぎ、ピーマンのみじん切り、ひき肉、マッシュルームのスライスを炒める。
塩、胡椒、コンソメを入れて味を調える。グラタン皿に炒めた物をひきつめて、ジャガイモを柔らかめに茹でて、その中にバターを入れてマッシュポテトにします。炒めた肉がかくれる位にポテトをひきつめてその上に溶けるチーズを入れてオーブンで焼いて、少しチーズにうっすらと焦げ目が着いたら出来上がりです。お節に飽きたら是非。

ELLE ONLINE フランス式ベジテラピー 

睡鳩荘 朝吹邸

なにもかも昔のままでした。
なにもかも昔のままでした。
朝吹登美子さんと若かれし頃の私
朝吹登美子さんと若かれし頃の私
今は軽井沢タリアセンの湖のほとりにたたずんでいます
今は軽井沢タリアセンの湖のほとりにたたずんでいます
懐かしい朝吹登水子さんの別荘 睡鳩荘。森の中に佇む、本当に別荘らしい素敵な別荘でした。

登水子さんやご主人のアルゴーさんが亡くなった後は訪れることもなくなってしまいました。御夫妻とは沢山の思い出が詰まっています。夏の午後、フランス語のヴァルネ博士の本を訳してくださったり、そしてアルゴーさんと香り作りをしたり、私にとっては軽井沢と言えば、ここでした。
旧軽井沢から近い林の中にあったアメリカ人ヴォーリズ設計のこの別荘は、現在、軽井沢タリアセンの湖のほとりに移築されています。
移築後、初めての訪問でしたが、懐かしさがあふれてきました。家具や、カーペットまで昔のままです。

タリアセン 睡鳩荘

ベジテラピー アンズ

アンズ
アンズの季節です。
そのまま食べるだけでなく、干したアンズもミネラルがたっぷり含まれていますので、美味しく食べてお肌にも良いです。アンズの実は、適度な甘みと酸味を持っていますので、ジャムもお薦めです。酸味の主成分はリンゴ酸、クエン酸などの有機酸で、甘みの成分はブドウ糖、果糖などから成っています。ビタミンAが多く、リン、鉄分などのミネラル類も豊富に含まれています。
昔から、アンズは冷え症によく効くといわれます。果肉に、体を温める作用があるからです。1年通じて干しアンズはありますので、を毎日数個食べるだけで冷えも改善です。冷房を使うこれからの季節にアンズを!

春の美菜 京たけのこ

筍
私の大好きな筍の季節もこの連休で終わりました。京たけのこは絶品です。実は300年の歴史を持ち、春の味覚の王様だと思います。この筍は、京都洛西の樫原の優良種です。噛みしめると香りが良く、甘みが口の中に広がります。そして、繊維を感じないのもこの筍です。
筍は、親である竹から地下茎を通じて栄養を吸収するので、どこで育った竹かが大切です。母が関西出身なので、筍と言えば京都が大好きなのです。
この筍、生で薄切りにして、サラダや和え物に、あるいは輪切りにして田楽や揚げ物に。末広にすれば、椀だねや、わかめと炊いたり。真ん中は乱切りにして筍ご飯に、そして下部は千切りにして炒め物。一番下の固いところは、おろして片栗をつなぎにして揚げる。姫皮は、吸い物の具や味噌和え等に全てを使えるのも京たけのこ。朝堀した筍です。現地では茹でないでそのまま調理して頂きますが、東京に送られてきた物でも、京都のたけのこは米ヌカを使わなくても、短時間でゆがけるのも便利です。筍を煮るにしても、煮汁をしみこませないように注意深く、白く煮あげて頂くのが美味しい秘訣。

七草

DSC00130

一月七日(人日)に、春の七草といって、七草粥を食べる1月七草粥を食べる1月7日は「人日(じんじつ)の節句」という五節句のひとつです。
春の七草を入れた七草粥を食べると、万病に罹らなくなるといわれています。
芹(せり)・薺(なずな)・御形(ごぎょう)・繁縷(はこべら)・仏の座(ほとけのざ)・菘(すずな)・蘿蔔(すずしろ)、
本来は前日に七草を摘みに出かけ、7日の朝にお粥にしていただきます。お正月の食べ物や飲酒で疲れきった胃腸など内臓をいたわる効果やビタミン不足を補う効果があります。

新春花形歌舞伎

DSC00117DSC00121

我が家の行事になっている「初春花形歌舞伎」の初日へ行って来ました。
『車引』で幕を開け、続いて『弁天娘女男白浪』(羽子板)、そして7年ぶりに歌舞伎十八番の内『七つ面』,新たな台本によって海老蔵が演じました。双面の面を披露したあと、踊りながら、面を次々と取り替えて楽しませてくれます。お正月らしい趣向が用意されていました。市川海老蔵を始めスターが勢ぞろい。演目の楽しさ、華やかな雰囲気が新春を彩ります。初日の今日はもちろん大入り。着物姿の人も多くお正月らしい雰囲気でとても楽しめます。
平成28年1月3日(日)~24日(日)千秋楽
昼の部 午前11時30分~
夜の部 午後4時30分~

皇居 一般参賀

DSC00074DSC09994DSC00011

晴天に誘われ、初めて皇居に行ってきました。大変な人出ですが、意外とスムーズに入れました。中は整然としていました。
初めての体験ですが、陛下のお言葉を頂いて気分も新たに。
皆様、明けましておめでとうございます。今年は毎月ベジテラピーの連載が決まりました。野菜やフルーツのレメディをご紹介したいと思います。

餅つき

牧本さん 餅hiroさん餅今日30日は恒例お餅つきでした。ご招待して下さったのは、家族で行くイタリアンレストラン、ヒロソフィーの山田シェフ。カラミ餅や黄な粉にまじって、唐墨餅。その上、フレンチレストラン、ラフィネスの杉本シェフのトリュフのお餅や、スタッフの方々が作って下さった苺大福は最高でした。夫がついたお餅を元旦に頂くのが我が家の新しい習慣。東京の真ん中で、こんな餅つきも楽しさ倍増。今年もあと1日、皆様素敵な2016年をお迎えください。