Salades Françaises

french-1597500_640フランスサラダで最も有名な「ニース風サラダ」(La salade niçoise) 我が家の好物です。
ニース料理の中で一番有名なのがこのサラダ。 フランスは農業大国ですが、実は北に位置しているので、家庭料理ではあまりサラダを出された事がありません。生野菜、海と夏の一品、ニース風サラダはフランスの地中海沿岸のイタリア境界の近くのコートダジュール地方、フランス南部の港湾都市から 生まれたサラダ。今ではフランス中で食べられますが、このレシピは夏の食事。元来、ニース周辺の料理は貧しい人々のためのシンプルなものだったそうです。最初のニース風サラダの材料は、トマトとアンチョビ、オリーブオイルだけだったそうです。「正統な」ニース風サラダの材料としてニース風サラダ保存会「ラ・カペリーナ・ドル(Cercle de la Capelina d’Or)」が認めているのは、トマト、固ゆで卵、アンチョビの塩漬け、ツナ、スプリング・オニオン(わけぎ)、小粒のニース産黒オリーブとバジルだけ。ただ旬の季節であれば、若くて柔らかいソラマメや、若い生のアーティチョークなどを加えても良い。という事です。
味付けは、サラダボウルの内側にガーリックをこすりつけて香りを移し、オリーブオイルと塩を加えるだけ。ただし保存会では、胡椒と酢を多少加えることは容認しているそうです。
それでも純粋主義者は少々のハーブ以外は、これ以上何も加えないという事です。
ちなみに、我が家のレシピは、現代フランス料理の祖といわれるオーギュスト・エスコフィエ(Auguste Escoffier)風です。
ニース風サラダに多くみられる茹でたいんげん豆とポテトを加えるレシピの考案者なのです。

ELLE BLOGは1月末をもって終了となります。長い間、ブログを見て下さった多くの方に感謝致します。ありがとうございました。
2月1日からの私の情報発信はこちらです。http://blog.chiyokokusakabe.com/
フランスの植物療法やキレイになれるレシピ、ヴァカンス等、楽しい記事にして行きたいと思っています。

和 WA THEATER RESTAURANT

プロローグ 玉手箱のようなスタートです 
プロローグ 玉手箱のようなスタートです 
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牛肉のハムにコンソメスープとコロッケ
牛肉のハムにコンソメスープとコロッケ
トマトのグラニテ
トマトのグラニテ
出汁の香りが記憶に繋がる
出汁の香りが記憶に繋がる
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スモークされた牛肉はこだわりの生産者から届きました
スモークされた牛肉はこだわりの生産者から届きました
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長屋英章シェフ
長屋英章シェフ
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食の劇団 和のシアターレストラン。香港の中心から離れた、西貢の手前「白沙湾」という埠頭を目の前にしたロケーションに、今年11月オープン。
香港から日本の食材を世界に紹介すべく料理長に就任したのは、実力派シェフ・長屋英章氏。
南フランスを拠点に三つ星レストラン等で修行。帰国後、西麻布”レフェルヴェソンス”ヘッドシェフ、 南青山”NARISAWA”、銀座”よねむら”、 銀座”ラール・エ・ラ・マニエール” エグゼクティブシェフ、Keisuke Matsushima 東京 などの料理長を経て、このレストランの料理長に就任。シェフのミッションは、「日本の食材と生産者の想いを、収穫までのストーリー映像とお料理を通して紹介する」ということ。生産者、その食材が育っている風景、などコースに使用されている日本の食材が持つ物語が、店内各所に配置されている大きな画面を通して、映像として観る事が出来ます。スタートのメニューは、折り紙で演出。開けると中からメニューが出てきます。お料理の構成は、プロローグからシーン1~10、エピローグ。
まるで、映画のような構成で、食の舞台を楽しめる「THEATER」です。お料理を頂く前からワクワクさせます。

Wa Theater Restaurant in Hong Kong オープニングの映像

WA THEATER RESTAURANT

住所:Shop on the LG/F and UG/F., The Pier Hotel, Pak Sha Wan, Sai Kung, NewTerritories,

電話番号: 2779 7797

営業時間:Lunch 12:00 – 14:30 Dinner 18:30 – 22:30

定休日:月曜日

※予約 reservations@wa-theater.hk

 

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アル・ケッチァーノ

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山形県鶴岡市で有名なイタリアンレストラン『アル・ケッチャーノ』。2000年3月のオープン以来、評判となり、お店はいつも予約でいっぱい。奥田政行シェフの生み出す料理を食べに全国から訪れる。庄内の食文化を発信するために、精力的に全国を回って活動しています。食材は、地元庄内産がほとんど。お店のメニュー表には、ほとんどの料理名に山形の地名が入っています。地産地消で、新鮮な状態で味わえるのも魅力。メニューはシェフが毎朝庄内の各地から届いた食材を見て1つ1つ考えるそうです。
仕込みにも時間をかけて、丁寧に作られたお料理を堪能してきました。冬の雪の季節に、沢山の野菜を優しいお味に変えて、出して頂きました。飛行機が取れずに、福島から日本列島横断して、雪の月山を越えて行く日帰りの小旅行でした。
お料理の写真を撮る間もなく、食べてしまいました。コースはかなり充実しています。
こんな特色のあるお店があちこちにできたら、田舎もきっと活性化すると思う。

アル・ケッチァーノ

〒997-0341 山形県鶴岡市下山添一里塚83
tel.0235-78-7230 fax.0235-78-7231
定休日 月曜日
Lunch  11時30分-14時00分(L.O.)
Dinner 18時00分-21時00分(L.O.)
アクセス 庄内あさひICから車で約20分

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柿の美容

干し柿

柿美味しそうな柿を枝ごと頂きました。残念ながら渋柿の為に、保存食に干し柿を作ってみました。昔から「柿が赤くなれば、医者が青くなる」ということわざがありますが「柿を食べると医者がいらない」と言われるほど、健康にとって強い味方の柿。柿は食物繊維のペクチンが豊富で、整腸作用や便秘解消にも効果があると言われています。又、みかんの2倍程もあると言われるビタミンCが豊富。インフルエンザや風邪の季節に、免疫力を高める効果があります。そして、コラーゲンの生成を助けたり、ハリ、ツヤ、美肌を作ります。
ワインなどで有名なポリフェノールが沢山含まれている柿には、活性酸素を除去する働き、美容効果を期待出来るアンチエイジングに大変優れた果物です。

お気に入りハーブティー

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最近愛用のフランスのオーガニックのハーブティーです。Detox Meは胃の中まですっきりして、とても気持ち良いハーブティーです。
そして、特に気に入っているのが、このパーフェクトな眠りを誘うSleepy Meです。こちらは、カモミール、ホップの葉、ヴァレリアンルーツ、レモンバームのブレンドですが、安眠に効果があるハーブばかりで、神経までも落ち着かせてくれる薬草です。特にヴァレリアン ルーツに関しては、昔から修道院で栽培されていたので、修道院のハーブと言われていました。安眠作用がある事で知られています。

夏に嬉しい野菜のバスケット

カゴ (2)カゴ (1)

友人から、素敵なお野菜のバスケットが届きました。ラタトゥイユを作れるように全ての材料が入ったバスケットです。我が家は夏にラタトゥイユを良く作るのでとても嬉しいプレゼントでした。美と健康に季節の野菜をたっぷり頂けるラタトゥイユは夏の食卓にオススメです。
材料(4人分強)
茄子3本・ズッキーニ1本
パプリカ(赤・黄)各1個、ピーマン3個
玉ねぎ1個・トマト2個・オリーブ適量
にんにく1かけ・塩大さじ1/2
こしょう少々・オリーブオイル適量
作り方
1.茄子、ズッキーニ、パプリカ、玉ねぎは適当な大きさに切る(あまり小さく切らない方が野菜を楽しめます)トマトは皮を剥いて角に切る。
にんにくはつぶす。

2.鍋にオリーブオイルを熱して、なすを入れ、薄く焼き色がつくまで中火で焼きつける。にんにく、玉ねぎ、ズッキーニ、パプリカ、ピーマンの順に加えながら、その都度よく炒め合わせる。

3トマト、オリーブを加えてひと炒めし、フタをして弱めの中火にし、20分ほど蒸し煮にする。野菜が煮えたら、塩、胡椒で味を整え出来上がり。
 ※冷房の部屋ですと、温かいままも美味しいです。残ったら冷蔵庫で冷やして付け合わせに。

島バナナ

バナナ2 (2)バナナ2 (1)沖縄には不思議な果物があるものです。マンゴーを求めて入った、宮古島のスーパーで見つけたこの島バナナがそれ。普通のバナナのヨコに置いてあったのですが、その高価な事!普通のバナナを一緒に置いてあるのでその違いが判ると思うのですが、すこぶる小ぶりのうえに、青くて堅そう。見た目も悪いのに、値段は軽く10倍以上。普通のバナナは大きな房で¥200~¥300なのですが、これは何と¥1400。この強気の値段ゆえに、よほどの美味に違いないと買い求めました。日本で唯一の国産バナナです。
吊るして追熟させるとの事なので、我が家のバナナスタンドに掛けて待つこと数日、たちまち色付いたのには驚きました。そして期待のお味の方ですが完熟した台湾バナナを濃厚にした感じです。バナナは抗酸化作用が強い食品でもありますが、この季節浮腫みやすい方は、カリウムが沢山のバナナは浮腫み解消になります。食物繊維が多いため、便秘の方やダイエットにもバナナがおススメです。

島唐辛子

唐辛子

島とうがらしは沖縄で昔から栽培されている唐辛子の一種です。香りが素晴らしく、宮古島産の島唐辛子はフレッシュな何とも言えない香りです。沖縄に行かれた方なら『沖縄そばに欠かせない唐辛子』として、有名です。泡盛に漬けて、辛みと香りを引き出す、沖縄の代表的な調味料「コーレーグース」に使います。コーレーグースはそばやチャンプルーなどにかけると味が引き締まり、美味しさが増します。今回は生の唐辛子の量を調整してオリジナルの調味料を作ってみます。これから、夏にぴったりな調味料です。
我が家は、その他に酢に漬けます。ドレッシングに混ぜると、ピリッと辛く夏にさっぱりとして美味しいです。辛み成分は、カプサインというアルカロイドの一種で、種皮や果皮に多く含まれています。エネルギーの代謝に関わるホルモンの分泌を促進して、脂肪の燃焼を助ける働きを持ち、肥満を予防する効果があるとして注目されています。夏こそ代謝アップです。

マダガスカルのペッパー

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マダガスカル産のオーガニック栽培のブラックペッパーとピンクペッパーです。高級スパイスとして、とても珍重されています。香りの良さを知ったら、マダガスカル産しか使えません。昔、植民地時代からフランスに輸出されていたスパイスは星付きレストランでも使われています。高級なお肉料理に合わせるとその香りが素晴らしく感動します。
どちらかと言えば、辛味が強いので、これだけでも美味しいお肉を頂けます。マダガスカルのイランイランの産地でも有名な北のノシベはペッパーの産地としても知られています。
又ピンクペッパーは良くフランス料理店のトッピングで使われています。我が家ではサラダのトッピングとして料理の彩りに添えています。 甘く、ほのかに苦く、しっかりした胡椒のお味です。辛くないため、繊細なお料理にもお勧めです。 可愛い色と少し甘い風味です。アロマだけではなくスパイスもとても素晴らしいのがマダガスカルです。
私がアロマテラピーで使っているブラックペッパーの精油はこの胡椒から水蒸気蒸留で抽出されます。刺激の強さから、身体にエネルギーを与えてくれます。又、マダガスカルで習った時には、この精油は胃に活力を与え、唾液の出を良くしてくれると言われていました。お肉を食べた時に、毒素を排出すると言われて、たんぱく質の消化を助けてくれる作用があります。
マッサージでも有効で、生姜のチンキを作り、この精油を混ぜると関節の痛みにもよく効きます。フランスのメディカルでリウマチと関節炎の治療に使用されていたのが良く理解出来ます。

マダガスカルのバニラ

バニラ

マダガスカル産のブルボン種バニラビーンズが届きました。ヴァニラの香りで懐かしさが一杯になります。20年以上前にマダガスカルで収穫を見た事があります。マダガスカルのヴァニラは世界最高だと思います。勿論、オーガニックです。インド洋上に浮かぶ、世界で4番目に大きい島国マダガスカル共和国。
GDPの約29%が農業で、労働力の89%が農業部門に従事している農業大国です。マダガスカルと言えば、アロマの精油ではイランイランをはじめとして、沢山の芳香植物が生育しています。
バニラビーンズ、クローブ、シナモン、ターメリック、ブラックペッパーやピンクペッパーといった香辛料の生産は最も盛んで、特にバニラビーンズは、世界生産量の1位、2位を常に争っています。中でもマダガスカル産ブルボン種は、香気の主成分である「バニリン」の含有量が非常に高いことで有名です。熱帯生産地域のマダガスカルでは、バニラの自然授粉媒介をするミツバチがいないため、人工授粉が行われています。開花期間は1日程度しかないため、栽培農家は開花時授粉はひとつひとつの花に手で行います。収穫は完熟鞘をひとつずつ手摘みする為に多くの作業量がかかあり手間暇かかる仕事なのです。バニラの収穫は6月から行われて、収穫されたバニラはキュアリング(加工)されます。この写真のバニラは、熱水に4~5 分浸けて、その後に布で包み木箱保管(1週間)をします。布シート上に広げ天日乾燥(数時間)、布で包み日陰保管の繰り返しを1か月以上、長さ・色・割れによりソーティング(グレード分け)後、グレードごとに織編みネット棚に分別し天日乾燥を1か月して再ソーティングをしなければならない為、作業者の視覚・触覚・嗅覚によって熟練された生産者を必要とされています。色は黒いほど良く、長さは長いほど良い品で、保水率や香りが全てですから、とてもデリケートに扱われなければなりません。
マダガスカルブルボン種のこの香りは、優しくて、上品で、優雅で、心を温かくしてくれる一番の香りです。
私が使っているバニラの精油もそのマダガスカルのブルボン種から採油しますので、甘く幸せな香りのオイルが採れるのです。