トシ カプチーノ自伝ミュージカル 凱旋公演 上演中

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NY在住の舞台芸術評論家トシ カプチーノの自伝ミュージカル「大器“超”晩成 “SUPER”Late Bloomer」凱旋公演が昨日からスタートしました。
ニューヨークでは舞台芸術評論家として、活躍しているだけではなく演劇、音楽、興行企画や演劇評論家、ジャーナリストで130名で構成されるドラマデスク賞の審査員。何よりも、昔ロングランだったジョナサン・ラーソンのブロードウェイミュージカル「レント」の、日本での版権の交渉人として有名。さて、そんなトシ・カプチーノが繰り広げる自伝ミュージカルは、笑いあり、涙あり、愛あり。人生の様々な場面の中で、人間はやっぱりたくましいのだと思える作品でした。ソロミュージカルなのだけれど、ともかく歌が良い。劇場を出た後も氏の美声が耳に残ります。
久々に痛快で、「一寸先はバラ色」だと思う私自身の格言とも重なるミュージカルでした。
何はともあれ、観に行ってみて下さい。
是非オススメです。

当日券は各公演の開演 30分前より劇場受付で販売 
(全席指定6,000円、学生割引3,000円※当日要学生証提示)
最終日1月21日12時・16時 2公演  
TOKYO FM HALL

ELLE BLOGは1月末をもって終了となりますので、2月1日からの私、日下部知世子の情報発信はこちらです。これからもよろしくお願いいたします。

『ノートルダム・ド・パリ』

ミュージカル『ノートルダム・ド・パリ』に御招待を頂きました。『ノートルダムのせむし男』の邦訳で知られるヴィクトル・ユーゴーの小説を、リュック・プラモンドン(作詞)、リシャール・コッシアンテ(作曲)がミュージカル化したものです。1998年のパリ初演以来、世界15カ国で上演され、約800万人が涙したフランス版ミュージカルが初来日です。15世紀のパリを舞台に、美しいジプシーの娘エスメラルダに想いをよせる3人の男達の愛と苦悩と欲望の物語。ロック、ポップス、ラテンなどの様々な要素を取り入れた50曲を超える楽曲と、クラシック、モダン、ストリートなど多彩なダンスで物語を展開します。今回はアカデミー賞、グラミー賞に輝くウィル・ジェニングスの英語訳詞バージョン(日本語の字幕があります)。総勢20名以上の鍛え抜かれたダンサーたちが、コンテンポラリーダンスとアクロバティックなパフォーマンスを披露してくれる。寺院をイメージした高い壁をよじ登ったり、吊り下げられた鐘をゆらしたりと、立体空間を縦横無尽に駆けめぐるパフォーマンスは、かなりの迫力です。なかでも、ノートルダム大聖堂の醜い鐘つき男、カジモドの切ない歌が涙を誘いました。
〒150-8510 東京都渋谷区渋谷2-21-1 東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11階) 3月17日まで上演。

パーティーシーズン到来 Noel d’Opera

スモークサーモンとヘリングのマリネ
パーティーシーズン到来、恒例ACT4主催の「Noel d’Opera」へ行ってきました。今年はワーグナー生誕200年を前に、ALL Wagner Programを楽しむ会でした。音楽界だけでなく19世紀後半のヨーロッパに広く影響を及ぼした中心的文化人の一人でもあるワーグナーの素晴らしいプログラムを贅沢に楽しみました。
パーティーのスタートは、指揮者の濱一さんを迎えてのオーケストラ、ワーグナープログラム 『ニュルンベルクのマイスタージンガー』序曲 『ワルキューレ』第一幕より“あなたこそ春” 『リエンツィ』序曲。ソプラノの小濱妙美さんがゲストで、素晴らしかったです。
ウエスティン東京の総料理長、沼尻シェフによるルードヴィッヒ2世がワーグナーを招いた時のディナーを再現したお食事。
そして、カジノタイム、ダンスタイムと、大人が楽しめる余韻が残るパーティでした。

パブロシーグレル

河口湖の湖畔の木立の中にある久保田一竹の美術館で、グラミー賞受賞アーティスト、パブロシーグレルの来日コンサートが開かれました。シーグレル氏は、ニューヨークを拠点に世界で活躍するアルゼンチン人のピアニスト。1978年より、クラシック、ジャズ、即興の才から、タンゴの革命児アストル・ピアソラの五重奏団のメンバーとなり、師の引退まで10年余巨匠を支えたそうです。ピアニストとしてヨーロッパ、アメリカ大陸、日本など、世界中での演奏活動に参加しし、ピアソラ五重奏団の音楽的発展に大きな影響を与えたといわれています。シーグレルは、現在もモダン・タンゴ界をリードする存在です。今回は、村中 俊之さんがチェリストとしての共演者。NHK大河ドラマ龍馬伝「龍馬伝紀行」テーマ曲のアレンジを担当された事は有名です。シーグレルとの息も合い、又バンドネオンの北村 聡さんも加わっての素晴らしい演奏に、一竹辻が花の着物が彩をそえました。秋の夜長の本当に素晴らしい週末となりました。
 

パブロ シーグレル

昨年、アルゼンチン大使館のイベントに出演し、今日は11年ぶりにパブロシーグレルの本格的なコンサートが行われた。しかも、今回自分のグループを連れてではなく、彼がオーデションで選んだ日本の精鋭ミュージシャンとの共演でした。彼が、アストル ピアソラと出合った78年から、モダンタンゴを身につけた。今では巨匠と呼ぶに相応しい、本当の感動をこのコンサートで味あわせてくれました。音楽にふれるというのは、実に癒される。


パブロ・シーグレル

アルゼンチン大使館の名プロデューサーである、文化担当の志和さんから、素晴らしいコンサートのお誘いを受けました。あのグラミー賞アーティスト、パブロシーグレルのプライベートコンサートだと聞いて、楽しみにメゾン・ポール・ポギュースズへ。一夜限りのこのコンサートに実はサプライズがありました。なんと、バンドネオンのワルテル・カストロがジョイント。何だか夢を見ているような感動のコンサートでした。久しぶりにマエストロ二人のコンサートに、心躍る記念すべき一夜でした。パブロ・シーグレルは、素晴らしい。やはり、なんと言ってもピアソラの曲も心にしみる。最近タンゴを聞く機会に恵まれて、少しづつですが良さが分かってきたので、とてもコンサートを楽しめる余裕が出てきたのでしょうか。そして今夜は、私にとって特別に思い出深い夜でした。

タンゴナイト(URBAN TANGO TRIO)

「アーバン・タンゴ・トリオ」のライブがすばらしかった。バイオリンの小澤真智子さん、クラシックを学んだタンゴ・ピアニストのオクタービオ・ブルーネッティ、ジャズのベーシストで作曲や編曲でも才能を発揮するペドロ・ジラウドは、ともにアルゼンチン出身。名状しがたいタンゴへの思いを胸に、活躍する若手。小澤さんは、インタビューの中で、 「それぞれの個性を前面に押し出しながら、現代に生きる人々の心に響くタンゴを演奏したいと思っています。タンゴは悲哀や哀愁、郷愁やあこがれ、ペーソスや人生観照をたっぷり含んだ心の叫びです。ピアソラも、その精神に生まれ、今も現代の社会に訴え、未来に生きています。過去を振り返り、物思いにとらわれながらも、顔を上げて前を見つめる。自分の胸の中に問いかけ、明日を生きる希望を抱く。そんなタンゴをお聴かせできればと願っています」とおっしゃっています。今日のホテル日航東京のライブは、本当に素晴らしかった。来年の来日が待ちどうしい。