トシ カプチーノ自伝ミュージカル 凱旋公演 上演中

IMG_6456IMG_6437

NY在住の舞台芸術評論家トシ カプチーノの自伝ミュージカル「大器“超”晩成 “SUPER”Late Bloomer」凱旋公演が昨日からスタートしました。
ニューヨークでは舞台芸術評論家として、活躍しているだけではなく演劇、音楽、興行企画や演劇評論家、ジャーナリストで130名で構成されるドラマデスク賞の審査員。何よりも、昔ロングランだったジョナサン・ラーソンのブロードウェイミュージカル「レント」の、日本での版権の交渉人として有名。さて、そんなトシ・カプチーノが繰り広げる自伝ミュージカルは、笑いあり、涙あり、愛あり。人生の様々な場面の中で、人間はやっぱりたくましいのだと思える作品でした。ソロミュージカルなのだけれど、ともかく歌が良い。劇場を出た後も氏の美声が耳に残ります。
久々に痛快で、「一寸先はバラ色」だと思う私自身の格言とも重なるミュージカルでした。
何はともあれ、観に行ってみて下さい。
是非オススメです。

当日券は各公演の開演 30分前より劇場受付で販売 
(全席指定6,000円、学生割引3,000円※当日要学生証提示)
最終日1月21日12時・16時 2公演  
TOKYO FM HALL

ELLE BLOGは1月末をもって終了となりますので、2月1日からの私、日下部知世子の情報発信はこちらです。これからもよろしくお願いいたします。

築地ワンダーランド

チラシ

トークショー

グルメの人、必見の映画です。

映画のお席の予約と同時に、鑑賞後のお鮨屋さんの予約も入れておきましょう。それも高級なお店に。
そんな気分にさせる映画です。

世界が注目する、日本の食文化を支えてきた唯一無二の魚市場「築地市場」。銀座というファッションと美食の街から徒歩15分のこの場所に、食の台所がある。その築地も長い歴史に終止符を打つ事になった。豊洲の移転はストップしているものの、このワンダーランドが無くなる前に、本当の築地の魅力が詰まったこのドキュメンタリーに胸が熱くなりました。働く人、なんと14,000人、訪れる買い出し人が28,000人、1日に入場する車両は19,000台、この場所で、魂を受け継がれた仲卸の素晴らしい目利き、誇り、技、そして仲間意識が素晴らしく、美しい映像で描かれている。一方で、食材が命のプロの料理人達とのやり取り、その全てに感動した。本音が無限に溢れている。一流の料理人達と仲卸とのやり取りも大きな見どころでした。美味しい店には料理人の技は当然の事、仲卸との信頼関係があるがゆえ手にこそ手に入る素晴らしい魚。秘密を解き明かす事も含めて食べる楽しみは尽きない。終わった後は、無性にお魚が食べたくなる映画です。日本の魚食文化を支えてきた築地市場の映画だから築地で観ようと東劇にやってきましたが、今日は監督や出演者達とのトークショー付き。築地は本当にすごいと思いました。今起きている、移転にまつわる問題が腹立たしい。

東劇
(中央区築地4-1-1)14日まで先行上映、
15日からは渋谷ユーロスペース(渋谷区丸山町1-5)上映後、アフタートーク/横浜シネマリン(横浜市中区長者町6-95)上映後アフタートーク 15日からは全国ロードショー。

新春花形歌舞伎

DSC00117DSC00121

我が家の行事になっている「初春花形歌舞伎」の初日へ行って来ました。
『車引』で幕を開け、続いて『弁天娘女男白浪』(羽子板)、そして7年ぶりに歌舞伎十八番の内『七つ面』,新たな台本によって海老蔵が演じました。双面の面を披露したあと、踊りながら、面を次々と取り替えて楽しませてくれます。お正月らしい趣向が用意されていました。市川海老蔵を始めスターが勢ぞろい。演目の楽しさ、華やかな雰囲気が新春を彩ります。初日の今日はもちろん大入り。着物姿の人も多くお正月らしい雰囲気でとても楽しめます。
平成28年1月3日(日)~24日(日)千秋楽
昼の部 午前11時30分~
夜の部 午後4時30分~

歌舞伎座初日

歌舞伎座

今日は歌舞伎座「吉例顔見世大歌舞伎 十一世市川團十郎五十年祭」が初日の幕を開けました。勿論、歌舞伎好きな私は、昼の部、夜の部と楽しみました。「芝居国のお正月」といわれる「顔見世」興行となる今月は、歌舞伎座正面に櫓が揚げられています。
さらに、今月は、十一世市川團十郎の五十年祭。十一世は、七世松本幸四郎の長男として生まれ、昭和37(1962)年に團十郎を襲名するまで、花のある風姿で“海老さま”と呼ばれて多くの人々を魅了した、戦後歌舞伎を代表する名優だったそうです。
昼の部で『実盛物語』『若き日の信長』『御所五郎蔵』、夜の部で『江戸花成田面影』『仙石屋敷』『勧進帳』『河内山』と、十一世にゆかりの演目が上演されました。夜の部の一幕目『江戸花成田面影』では、海老蔵に手を引かれて舞台に現れた長男、堀越勸玄ちゃんが 2歳8カ月で初お目見得。「堀越勸玄でござります」とご挨拶もはっきりとして、とても癒されました。今月の歌舞伎座夜の部、お薦めです。
十一世市川團十郎五十年祭
2015年11月1日(日)~25日(水)

MISS KO by Philippe Starck

アジアンティックな料理
店内
壁のディスプレー
女性トイレ入り口
MISS KOは、フィリップ・スタルクが手掛けたパリでもっとも新しい感覚のレストランです。建築・インテリア・家具・食器・出版物・インダストリアルデザイン等さまざまな分野のデザインを手がける総合的なフランス人デザイナー。フランス大統領フランソワ・ミッテランの目にとまり、一躍有名に。
日本でスタルクと言えば、1989年に神宮前レストラン「マニン」のインテリアや、浅草「アサヒビールスーパードライホール・フラムドール」で一躍有名になった人です。
その彼がパリで手掛けた最新作は映画ブレードランナーを思わせる未来空間のレストラン。今や現実となった未来的な仕掛けが一杯。長身の美男美女に囲まれると、まるでSF映画のよう。
料理はミステリアス エスニック フュージョン といったところ。肝心の御味の方ですが、意外にイケています。客は切れ目がないのですが、客席数は多いので、案外待たずに入店できます。
49/51 AVENUE GEORGE V 75008 PARIS
Tel:01 53 67 84 60
MISS-KO.COM

ビル・カニンガム&ニューヨーク Bill Cunningham, New York


2年間にわたり密着し、カニンガムの知られざる私生活や仕事ぶりを映し出しているドキュメンタリー。
ニューヨーク・タイムズ紙で長年ファッション・コラム『ON THE STREET』や社交コラム『EVENING HOURS』を担当しているファッション・フォトグラファー、ビル・カニンガム。50年以上もニューヨークの街角に出てファッショントレンドを追い続け、ストリートファッション・スナップの元祖とも言える彼に撮られることは、ニューヨーカーにとっては誇りでもある。82歳になる彼は今でもフランスで買ったブルーの作業着姿で街角に自転車に乗って現れ、写真を撮る。夜にはチャリティーパーティーやイベントに顔を出し、さらにパリのファッション・ウィークに出向くなど、仕事に情熱を燃やし続けます。客観性を保つためにパーティーでは水すら口にしないというほど、仕事に対する姿勢はストイックであり、世界中のファッション・ピープルが尊敬する存在。その一方で、彼が雨の日に着るポンチョはテープで補強され、彼の住むカーネギーホールの上のスタジオアパートの小さな部屋は、今まで撮影した全ネガフィルムが入ったキャビネットのほかは、簡易ベッドが置いてあるのみ。コーヒーは安いほどおいしいと主張するなど質素な生活を送り、仕事以外には無頓着なところがある。2008年、ビル・カニンガムはフランス文化省から芸術文化勲章オフィシエを受勲される。そのときに催されたパーティーで、彼は「私のしていることは仕事ではなく喜び」と語る。仕事を愛し、言葉どおりの生き生きとした、人生がすばらしい。映画を見終わった後の、このある種、知的満足感のような興奮は本当に暫らくぶり。堪能した。

尊敬する女性

メリル・ストリープ主演
お出迎えをしました
亡き女優清川虹子さんと
メリル・ストリープ主演映画、英国元首相「マーガレット・サッチャー鉄の女の涙」を鑑賞。女性の生き方として、尊敬している元英国首相のマーガレット・サッチャーの非凡な人生が描かれている。男尊女卑の時代の英国で、性別や階級を超え1979年にヨーロッパ初の女性首相に就任。彼女が首相になって、英国では政治的手腕で不況から立ち直り、経済の自由化が実現され、確固たる信念で、11年に及ぶ長期政権を実現しました。映画の中で彼女は攻撃的で、怪物のように思われていましたが、その中でもフォークランド紛争の軍事的解決にむけての決断を初めてとして、政治という男の社会でリーダーとして毎日のように決断を迫られて、彼女は強くならざるをえなかったのではないでしょうか。夫のデニスにプロポーズされた時に「料理や、掃除や、育児だけではなく、人生にはもっと大切なことがある。私は、食器だけを洗って一緒を終わりたくない。」というセリフに夫がそんな彼女だから結婚した。と、最後まで全てを受け入れ、認めあう夫婦が描かれていますが、やはり、夫婦っていいなと感じる映画です。しかし、子育てより、家庭より政治を優先しているという姿が、かなり描かれていましたが、昔、環境のシンポジウムの仕事でサッチャー元首相本人をお招きし、直にご本人とお目にかかった事があります。その時の印象は、やさしくて、情が豊かで、人間味溢れる素晴らしい女性だと思いました。世界に影響を与えたサッチャー元首相が現在86歳になり、認知症という状態である事がとても残念に思えます。