世界遺産 乳香の地 Land of Frankincense

ホール・ルーリー(スムハラム遺跡)
乳香公園
オマーンの世界遺産のひとつに「乳香の地」があります。古代の乳香交易の様子や中世の要塞の様子を今に伝える、文化的景観です。
古来、高級な乳香が採れる地域として知られるのが、ワーディ・ダウカです。
砂漠の中の約5 km²のワーディ(涸れ谷)に乳香の木が点在しているのですが、天然の物は、政府の管理のもと、フェンスに囲まれています。今回、鍵を開けて中にいれていただきましたが、強風と乾燥に耐えた、荒々しい樹皮が印象的でした。一帯は現在、ワーディ・ダウカ乳香公園として整備され5000本もの乳香の木が植えられています。その昔、ここで採取した乳香をラクダの背に乗せたキャラバンは、北に位置する砂漠の隊商都市シスルや南のサラーラ近郊の海辺のホール・ルーリやアル・バリードをめざしたのです。
素人目にも天然の良港に思える、ホール・ルーリには紀元1~2世紀に乳香貿易によって栄えた都市スムハラム(Sumharam)の遺跡があり、「月の神」の神殿や乳香の貯蔵庫、深井戸などの他、「シバの女王の宮殿」とも言われるれる遺跡があります。イエメンからこの地方までを治めていた女王は、良質の乳香を得るためにしばしばここを訪れて、宮殿に滞在したと伝えられています。
その他、広大なアル・バリード遺跡など、古代から中世まで何世紀にもわたって繁栄した乳香交易の栄華がしのばれます。

乳香・FRANKINSENCEを訪ねて

15年ほど前から研究していた香料の一つ、FRANKINSENCE(乳香)を訪ねて、アラビア半島の南端に位置するオマーンのドファール地方へ行って来ました。
乳香とはアラビア半島原産の香料で、原料はカンラン科の木の樹脂。古代エジプト人やユダヤ人の間で、乳香は「神への貢物」として知られ、聖書に登場する東方の三博士がイエス・キリストの誕生の際に贈った品物(金、没薬、乳香)の一つだったといわれているのは有名な話。
南アラビアを統治したという伝説のシバの女王(BC10世紀頃?)は、ソロモン王への贈物として乳香を持参したと伝えられています。
とくに古代ギリシアやローマ帝国で乳香は、宗教儀式だけではなく、医薬品、軟膏、香料としてたいへん珍重されました。
原料になるかん木が多い地域や、香料の加工施設、古代からの交易拠点など、オマーン南西部ドファール地方の一帯が、2000年、「乳香の道」としてユネスコの世界遺産に登録されました。昔から、良質な乳香の産地として知られる、このドファール地方は、ローマ帝国への通商路が確立した紀元1~2世紀に乳香交易で最大の栄華を誇った海と陸の通商路として栄えて、古代からイスラム王朝期まで、つねに南アラビア文明の中心地だったそうです。
乳香は、とくに湾岸アラブ諸国を中心に、宗教儀式やもてなしには欠かせない最高級な香煙として実生活の中で用いられたり、高級な香水の原料として使用されたりするなど現在に至るまで大変貴重な物として扱われています。

Al Bustan Palace, a Ritz-Carlton Hotel

薔薇の花とバスケットはお菓子で出来ています
オマーンの首都マスカット市内から少し離れた海沿いに位置する、Al Bustan Palace, a Ritz-Carlton Hotel(アル・ブスタン・パレス、リッツ・カールトンホテル)はオマーン国王がアラブサミットのために作ったという、中近東を代表するすばらしいホテルです。エントランスを入ると、高貴な乳香が炊かれた、38メートルの巨大なドーム型吹き抜けロビーが迎えてくれます。あちこちに複雑な手細工の壁や独特の彫刻を施し、現地の伝統と、アラビア文化やアートが調和した建物は、ただただ豪華で美しく「オマーン・スルタン国の宝石」と称えられています。手入れがゆきとどき、花が咲き乱れる広大な庭園の向こうには1キロに及ぶプライベートビーチ。部屋から見えるオマーン湾、ハジャール山の眺めもすばらしく、心から贅沢な気分になれます。
ホテルスタッフのホスピタリティときめ細やかな行き届いたサービスは、さすがリッツカールトン。まるで、家に帰ったような寛ぎと安心感があります。
メッセージカードやシャンパンと共に、部屋に置かれていた薔薇の花のバスケットは、お菓子で出来ていました。宝箱には私の大好きなマンゴスチンが沢山入っていて、感激でした。(持って帰りたかったです。残念)
新鮮な本場中国料理が味わえる「China Mood」はファインダイニングにも選ばれています。その他、終日ビュッフェを楽しめる「Al Khiran Terrace Restaurant」、カジュアルな海辺の「Beach Pavilion Restaurant & Bar」や敷地内のレストラン「Al Bustan」 など、多彩です。
最上階のスペシャルスイートは大きな会議室や執務室まで併設され、サミットに参加する王様や大統領の滞在用。本当に豪華です。

Al Bustan Palace, a Ritz-Carlton Hotel
PO Box 1998 | Quron Beach, Muscat 114, Oman
TEL: +968 24 799666

オマーンを旅する・マトラ・スーク

マスカットのマトラ地区は、荒々しい岩山と海に挟まれたエキゾチックな町です。岩山の頂上には、土壁で造られた古い砦がそびえ中東のイメージそのもの。迷路のような細い路地からなる大きなスークには、衣類や雑貨、カシミアショールの店、古物商、宝石商、金細工などが軒を連ねています。香水のお店がたくさんあるところがアラビア的でしょうか。こちらでは女性だけでなく、男性も香りが大好きなようです。 アラブ人男性が皆着ている民族衣装ディスターシャの襟元には10cm位の房が付いているのですが、この房には香水をふりかけて楽しむのだそうです。とてもお洒落です。
昼間はミーティング続きで、ぐったりしていたはずなのに、気温45℃の中、やっぱりマトラスークに行かなかったらオマーンに来たとは言えないと、通訳をして頂いた方からアドヴァイスを頂き、つかの間の時間を楽しみました。たまには値段の駆け引きをしながらの買い物も楽しいもの。夕方6時ごろになると少し気温も下がり、マトラスークも歩きやすくなります。

修善寺 あさば

ヨーロッパ出張後の疲労回復の場に選んだのは、昔からの湯治場である修善寺です。
その修善寺のあさば旅館は、私の大好きな旅館です。夫婦揃っての訪問は、私が長年姉のように慕い、妹のように目をかけつづけてくれた、その女将に夫を紹介する事も目的でした。 
初めて訪れた夫を、ご自身が一番好きだと言っていた見事な着物姿で迎えて下さいました。そんな女将の心使いは、お部屋のお軸や一品目の料理の下から現れた寿の文字と、朝食にそっとそえられた一口の赤飯。その茶碗には、小さな万年亀の絵。どれもが夫婦の末長い円満を祈りつつの心使い。とても縁起が良いと、早朝の池に舞い降りたシラサギを、ことのほか喜んで下さいました。
何度行っても、ここの居心地の良さは別格です。無駄も虚飾も、出すぎたサービスもない。しかし歴史に裏打ちされたおもてなしの心と価値観があります。
すべてが自然でさりげなく、そしてどこまでも行き届いた日本の伝統を伝える世界。
今に至るまで、文人墨客をはじめ、各界のトップを極めた人達を魅了しつづける、あさば。その秘密を9代目女将に尋ねたことがあります。
答えは350年、当たり前のことを当たり前に、日々積み重ねただけという、他の追随を許さない、あさばの偉大な伝統。
やわらかな静けさに包まれた、安らぎの空間。その背景にある幾重もの物語。感性の引き出しの数だけ、あさばのすばらしさが感じられることでしょう。

アーユルヴェーダで綺麗になる

ボリュームたっぷりのマクロビランチ
マクロビの夕食
食堂の窓からはWSの絵のような景色が広がる
トリートメントルーム
マハリシ総合研究所の那須での3日間を終えて、久しぶりにスッキリとした気分。
ここでは、インドの伝統医学理論を体系化した、マハリシ・アーユルヴェーダの実践が出来る場所です。綺麗になるためには、心と身体を自分本来の姿に戻す事が大切だと言う事を教えられました。3泊4日のこのコースでは、自然法に則した生活で、体内に蓄積した毒素を排泄する事を目的としています。又、ストレス解消として、TM瞑想法を取り入れたり自然界の音楽の効用を取り入れたりしながら、1日を過ごします。
私の過ごし方は、毎朝、瞑想で始まり、軽くお風呂に入り、散歩。私は、朝食を抜いてハーブティーだけ。少し早目のお昼では、消化に良い野菜をかなり沢山食べます。食事は、マクロビオな物です。元々マクロビオテックを勉強した事があるので、久しぶりに美味しく頂きました。
昼食後は、少し休息をして、散歩に出かけます。雑木林の中、綺麗な空気を吸って歩くのは、本当に気持ちの良いものです。午後は、楽しみにしていたトリートメントプログラムを受けます。2日間は、デトックスでアーマ(毒素や未消化物)を取るためのプログラムです。このトリートメントは、二人がかりで、夕方までかかりました。終わった後の爽快感は、何とも言えない気分で身体が軽くなります。今日は2日間のデトックスが終わったので、楽しみにしていたアビアンガ&シロダーラ。全身のオイルマッサージは、究極のリラクゼーションです。そして、神経系に深い休息を与えるシロダーラは、深い心地よさを味わえ、夢のようなトリートメント。アッと言う間の3日間でした。明日4日目にはきっと心も身体もきれいと元気を取り戻していることでしょう。
今回は夫と一緒にプログラムを受けました。ご夫婦で来ている方も多く、一人でも良し、女性同士も楽しめ、意識が同じ人と一緒に来ると、とても素晴らしい所だと思います。

アーユルヴェーダ

那須にある、ヴェーダの森で、アーユルヴェーダを体験しています。昨年の暮、インドからいらしているマノハ先生の東京研究所で脈診を採って頂きました。その際、私の体質から、那須でのトリートメントを受けるように勧められたのです。そこで今回、ヨーロッパ出張を前に、3泊4日のアーユルヴェーダトリートメント体験にやって来ました。
2日間、体質改善の為にウッドヴァルタナというデトックスプログラムで、身体の老廃物を排泄するトリートメントを受けることになりました。穀物の粉を混ぜて作られたペーストを全身に塗布していくトリートメントです。皮下の細胞を刺激するという特別なマッサージを受けました。3時間近くに及ぶトリートメントのせいか、1日目からすっきりとして、身体が軽くなりましたが、今日はさらに、汗がたっぷりと出て、デトックス感十分。又ピーリングをされたせいか、お肌が白くなりました。
今回は、時間もたっぷりあり、TM(超越瞑想法)というクラスを取りました。朝起きて瞑想のセッション、そして、木立の中を散歩、お昼の前に瞑想。食事はお肉を一切使わないマクロビオテックなお食事です。これが、軽くて意外といける。静寂と澄んだ空気の中で過ごす穏やかな週末は、何よりも贅沢な時間です。

旅のアロマ

オーガニックの精油7種類が入ったアロマリフレッシュ。ヴァカンスシーズンに欠かせないアロマアイテムです。ホテルや乗り物、人ごみなど空気の悪い場所などで、一吹きで、浄化します。
旅行では、宿泊先ホテルで室内の空気浄化のためにアロマリフレッシュを噴霧します。床がじゅうたんの場合、ちりやほこりなどにアレルギーのある方はじゅうたんに噴霧すると、アレルギー症状が少し落ち着きます。
旅先で寝つかれないときには、枕元に噴霧します。アロマの優しいスッキリした香りを吸いこむので呼吸が楽になり安眠へと導きます。
風邪にかかったかな?と感じた時や、風邪の症状がある人のそばにいる時には、アロマリフレッシュを身の回りに噴霧したり吸入したりすることで、感染を予防してくれます。
インフルエンザや花粉症の予防にマスクの外から一吹き。私の旅の必需品です。
精油
※ ペパーミント  アレルギーを抑える
※ ティートリー  抗ウィルス 殺菌
※ スコッチパイン 空気の浄化
※ ラベンダー   抗感染 鎮静
※ ユーカリラジアータ 上鼻腔の感染予防 インフルエンザウィルスの予防
※ タイム  肺の殺菌
※ ローズマリー  集中力を高める 殺菌 

ストレスフリーのサプリメント

これは、時差ボケのひどい夫が通販で買って、気にいっているサプリメントです。このサプリの中には、羅布麻(ラフマ)葉が入っているそう。このラフマ、中国で1800年余り前から「眠りの正常化」や「心の安定に役立つ」お茶として使われているハーブです。シルクロードの過酷な地に咲く野草で、昔から滋養茶として飲まれてきました。近年では有用成分ケルセラチンが注目されています。安定性が高く、使用された歴史が長いことから、最近研究者の間で大いに注目されています。脳内にセロトニンを産生すると言われる「ラフマ葉」は、ノルアドレナリンやドーパミンの暴走を抑え、心のバランスを整える作用のある神経伝達物質で、脳内ホルモンのバランスを調整するコンダクター(指揮者)であると言われています。 セロトニンは、メラトニンの原料になり、眠りの質を良くすることも知られています。
セロトニンは脳内に放出されて、気分や集中力を左右すると考えられてている物質で、脳内のセロトニン量が増えると、心が落ち着いてさわやかな気分になり、集中力が高まります。精神的に不安定な人は、脳内のセロトニン量が減っていることが多いと言われています。
セロトニンの分泌量は、年齢と共に減少しますので、年齢に応じて、補う努力が必要といわれています。ちなみに、女性のセロトニン量は、男性の約52%しかありません。
C’est si bonとは、フランス語で素晴らしいの意。
夫は数日で時差ボケが治ったそうです。夜、寝つきの悪い母まで絶賛しています。
この有効成分には代謝を上げる効果もありとか。今日から私はダイエットのために試してみたい。

Monte-Carlo Bay Hotel & Resort

モナコと言えば、スパのテルムマランも入っている街中のオテルドパリかエルミタージュに泊まる事が多いのですが、今回は友人の推薦でモンテカルロ ベイ ホテル & リゾートに宿泊。カジノのある中心部からは少し離れてはいるのですが、海沿いのリラックス出来るホテルでした。写真のように、部屋からの眺望は最高です。バルコニーや部屋はもちろん、バスルームも広く、大変気持ちの良いホテルです。
プールが大きく、まるでビーチリゾート。プールの底には砂がしきつめられ何とも足の裏が心地良い。天気がよかったので、朝からしっかり泳ぎました。
プールの後は、バスローブのまま海に面したレストランで朝食も頂けます。オテル・メトロポール・モンテカルロもすばらしいのですが、このホテルは大変リラックスできると思います。スパは、パリで良く行くサンクモンドスパがあり、滞在が楽しいホテルです。
 Address  40 Avenue Princesse Grace, Monte-Carlo 98000, Monaco  Tel 010 377 98 06 02 00