茶碗蓮

ハスの花が咲きました。我が家にあるのは、茶碗蓮と呼ばれる小型の種類です。メダカを飼っている小さな瓶ですが、こんなに綺麗に咲きました。たしか、碧翠蓮(へきすいれん)と呼ばれ、白の花弁先に、ほんのりと紅がのる品種です。また、花弁元にはわずかに黄色が入ります。開花初期は、かなり紅が濃いのですが、日を追うごとに花色が大きく変化します。見ているだけで涼しくなる、夏の風物詩です。

情熱の花ブーゲンビリア

夏に鮮やかなブーゲンビリアが庭先に咲きました。この花の名前は1768年にブラジルで木を見つけたフランス人の探検家ブーガンヴィルに由来するそうです。花の色は赤、白、ピンク、マゼンタ、紫、橙、黄などがあります。しかし、実際の花は、いわゆる花の中央部に小さな白い花が咲きます。この写真で、ピンクに色づいた花びらに見える部分は花を取り巻く葉だそうです。白い花が咲くのが、楽しみです。仕事に追われてヴァカンスが取れませんが、気分だけは南国に。さあ、今日も1日頑張ろう。
※そういえば、7月25日生まれの方のお花はブーゲンビリアだとお花やさんに聞きました。

香りの薬

フランスでは、ハーブティ(薬草茶)のことを”Tisane” (ティザンヌ)と呼びます。民間療法である”Phytotherapie”(フィトセラピー)のひとつとして古くから親しまれ、レストランやカフェだけではなく、家庭でも良く飲まれます。
フランスには、ハーブを扱う「エルボリストリー」薬草薬局が沢山あります。私も1980年代から勉強し、新橋のホテルの中でこの薬草薬局、エルボリストリーを開いていました。パリジェンヌも「頭が痛い」「肩がこる」「冷えを改善したい」等の症状があると、まずはオフィスや自宅の近くのエルボリーストリーに行きます。そこで、相談にのってもらいながら個々の症状によって、シングルまたはブレンドの薬草(ハーブ)を購入するなど、日常生活の中に取り入れています。今日は、パリのエルボリストリーで見つけた、オーガニックのラベンダーをご紹介します。缶がとてもかわいらしく、お土産に買いました。このラベンダーのお茶ですが、飲用すれば頭痛緩和やリラックス効果が期待できます。ラベンダーの香りは爽やかなので、私は夏の夜の眠れない時に頂きます。ハーブティーとして香りが強すぎて飲みにくい場合は、レモンを加えます。ブルーのお茶が科学変化を起こして、キレイなピンク色になり、レモンの酸味で、飲みやすくなります。ハチミツで甘味を加えてもよいでしょう。イライラ・不安な気持ちを落ち着かせてくれます。シソ科の植物の代表でもあるラベンダー。Lavandula angustifolia ラテン語の「lavare(洗う)」が語源。 ローマ時代に入浴時の香水として使われていたことに由来しているそうです。 地中海沿岸で採取できるラベンダーは、香り豊かで、プロヴァンスを思い出させてくれます。
L’HERBORISTERIE DU PALAIS ROYAL
11 Rue des Petits Champs 75001 Paris

ブラックベリーでお肌回復

ラズベリーの収穫が終わり、夫が植えてくれた庭先のブラックベリーを収穫しました。初夏に楽しめる為、フランスでは、ミュールと言って、木苺(キイチゴ)の仲間として大変ポピュラーなフルーツです。少し酸味がありますので、フルーツのタルトを焼いたり、ジャムにしたりすると、とても美味しいです。ラズベリー同様、優れた美容効能があります。主成分のビタミンCは、コラーゲンの生成をサポートしてくれるため、肌を美しく保つためには必要な成分と言われています。又、エラグ酸も抗酸化作用が強く活性酸素の除去に役立ちます。化粧品への使用を認可されている物質で、お肌にシミを作るメラニン色素を作る酵素を抑制する働きがあり、美白効果があります。エラグ酸は、美と健康の両方に効果のある栄養成分です。
また、ブラックベリーのアントシアニンはブルーベリーよりも豊富で、免疫を高める作用があると考えられていることから、感染症をはじめとする風邪などの予防に役立ちます。更に抗酸化物質であることから、視力回復で、目の健康に良いとされ、癌の抑制にも期待されている成分です。

夏の前にお肌のお手入れ

マダガスカルのローズゼラニウム(Pelargonium graveolens)は、うっとりするようなローズに似た香りです。精油は草部から水蒸気蒸留法で抽出します。
ローズゼラニウムはペラルゴニウムの熱帯性の変種です。非常に香りが強く、その精油を採取するために特別に栽培されています。ローズゼラニウムの精油は多くの化粧品の調合のベースとなる精油なのです。開花の前にほんのひとくち程の有効性分である精油を抽出します。乾燥肌や荒れ性の肌に効くことで知られているローズゼラニウムの精油は肌に柔軟性となめらかさを与えます。
今日のように、夏日で、急に紫外線を浴びたお肌は、乾燥気味になります。紫外線で、お肌が荒れたら、私のとっておきの簡単レシピでお風呂上りにケアしてください。50mlのマカデミアナッツオイル(私はアプリコットと半々のキャリアオイルを使っています)にローズゼラニウムの精油を30滴、レモンの精油を20滴加えます。翌朝は、くすみも取れて、肌は柔らかく、張りが出ています。

肌になめらかさを与える芳香入浴
肌がきめ細かくすべすべするように、ローズゼラニウムのお風呂に入りましょう。これは豊かな香りが漂い、比べるもののない程効き目の高い入浴剤です。
10ミリリットルの浴用乳化剤の中に、ローズゼラニウムの精油15滴、マンダリンの精油を5滴加えます。これを浴槽のお湯の蛇口のすぐ下に置いてお湯を出し均一に拡散するようにします。この心地よいお風呂にゆっくりと20分ほど浸かってください。お肌がしっとり、とてもリラックスできます。

ラズベリー美容

この季節、我が家のラズベリーは調度、食べごろ。ラズベリーはキイチゴの一種でバラ科の植物です。枝に棘があるせいか、あまり小鳥は食べないようです。家庭でも良く出来るので、ガーデニングの果樹としても人気があります。果実には、お肌に良いビタミンCや鉄分、カルシウム、カリウム、亜鉛などの沢山のミネラル類や、メラニン色素の生成を抑え、発がん性効果の高いエラグ酸、疲労回復効果のクエン酸、目に効果があるアントシアニン、ルティン、さらに抗酸化作用の高いポリフェノールも豊富に含まれています。その他、アレルゲンに対する反応を穏やかにしてくれので、ドイツでは抗ヒスタミン剤として医薬品に認定されているケルセチンなども含まれます。豊富に含まれるラズベリーケトンの成分はダイエットに良く、中性脂肪の上昇が抑えられ、脂肪燃焼効果があります。トウガラシに含まれている「カプサイシン」と非常によく似た構造をしていますが、カプサイシンの3倍以上の効果とも言われています。美と健康の源に今日もっせっせと、ラズベリーピッキング。

クチナシ

まだ咲いていないと思っていた庭のクチナシが一輪だけ咲いていました。台風にもめげず、風にゆられていました。一重咲きでも、八重の品種同様、花は優雅で素晴らしい。残念ながら、実がなるのは、一重のタイプだけです。一重は、野性味の中にエレガントな風情を漂わせています。
香は、どちらも存在感があって、癒されます。

Gardenia(ガーデニア)

梔子(クチナシ)は、私の大好きな香りです。庭の一重咲はまだ早いので、花屋さんで、八重咲の鉢植を買ってきました。毎日、花を眺め、夜寝る時には寝室の片すみのテーブルに置いて休みます。早春のジンチョウゲ(沈丁花)と初夏のクチナシ(梔)、それに秋のキンモクセイ(金木犀)が私にとっての心地よい夜の眠りを誘う香りなのです。梔子は一重咲きと八重咲きがあり 一重咲きがアメリカに渡り改良され、八重咲きになりガーデニアと呼ばれてウエディングブーケに良く使われています。我が家の庭の梔子は、一重咲きなので、実がなります。実は黄色の色素を持つので年末の栗キントンなどの色付けに使っています。
中国では、気持ちを落ち着かせる薬効とされているそうです。花言葉は、幸福物 優雅幸福者・夢中・優雅・清浄・清潔・楽しい日々だそうです。今年のバレンタインデーに主人がプレゼントしてくれたJARの香水も、ガーデニアでした。

花菖蒲

隔雲亭
今日は明治神宮へ花菖蒲のお花見へ出かけました。今まさに、1500株の花菖蒲が見ごろです。今回は特別に貸切のお花見会となりました。宮司御夫妻の御案内で、高円宮妃久子殿下と共に、苑を回り静かなひと時を過ごしました。明治天皇と昭憲皇太后を祀るため大正9年に創建された明治神宮は、内苑と外苑、明治記念館からなり、明治神宮御苑は内苑にあたります。木々が豊かに生い茂る明治神宮ですが、創建以前はこの一帯は畑ばかりの野原だったそうです。しかし、この御苑だけは江戸時代初期から加藤家(加藤清正)、井伊家(井伊直弼)の下屋敷として存在、宮内庁の管轄になってからは明治天皇、昭憲皇太后が度々訪れる名苑となったそうです。今やパワースポットと言われ、妃殿下のおすすめの清正が掘ったといわれる伝説の井戸にも行き、澄んだ湧き水に手を翳し、不思議なご利益を頂いた気がいたしました。苑内には隔雲亭(かくうんてい)、皇太后も釣りを楽しまれた御釣台、四阿(あずまや)、菖蒲田(しょうぶだ)、などがあり、曲折した小径が、美しい笹熊の間を縫い、武蔵野特有の面影をとどめている名苑です。最後は妃殿下とお茶所、「隔雲亭」でとても素敵なお話も伺え、素晴らしい一時でした。

妖精の輝き ボケの花

ボケの花
ボケの花が庭に咲きました。花言葉の一つに先駆者・妖精の輝きという言葉があります。この花が咲くと華やかな気分になります。春だなあ。実は、果実酒にすると、とても良い香で、アロマテックなお酒が出来ます。