香りの薬

フランスでは、ハーブティ(薬草茶)のことを”Tisane” (ティザンヌ)と呼びます。民間療法である”Phytotherapie”(フィトセラピー)のひとつとして古くから親しまれ、レストランやカフェだけではなく、家庭でも良く飲まれます。
フランスには、ハーブを扱う「エルボリストリー」薬草薬局が沢山あります。私も1980年代から勉強し、新橋のホテルの中でこの薬草薬局、エルボリストリーを開いていました。パリジェンヌも「頭が痛い」「肩がこる」「冷えを改善したい」等の症状があると、まずはオフィスや自宅の近くのエルボリーストリーに行きます。そこで、相談にのってもらいながら個々の症状によって、シングルまたはブレンドの薬草(ハーブ)を購入するなど、日常生活の中に取り入れています。今日は、パリのエルボリストリーで見つけた、オーガニックのラベンダーをご紹介します。缶がとてもかわいらしく、お土産に買いました。このラベンダーのお茶ですが、飲用すれば頭痛緩和やリラックス効果が期待できます。ラベンダーの香りは爽やかなので、私は夏の夜の眠れない時に頂きます。ハーブティーとして香りが強すぎて飲みにくい場合は、レモンを加えます。ブルーのお茶が科学変化を起こして、キレイなピンク色になり、レモンの酸味で、飲みやすくなります。ハチミツで甘味を加えてもよいでしょう。イライラ・不安な気持ちを落ち着かせてくれます。シソ科の植物の代表でもあるラベンダー。Lavandula angustifolia ラテン語の「lavare(洗う)」が語源。 ローマ時代に入浴時の香水として使われていたことに由来しているそうです。 地中海沿岸で採取できるラベンダーは、香り豊かで、プロヴァンスを思い出させてくれます。
L’HERBORISTERIE DU PALAIS ROYAL
11 Rue des Petits Champs 75001 Paris