時代を感じるお菓子

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村上開新堂といえば、明治時代から続く、日本の洋菓子の草分けです。東京だけでなく、京都にもあります。
支店ではありませんが、御親戚で、東京の創業者、村上光保の甥御さんが京都で始められたのだとか。左の缶が京都のクッキーです。お店も老舗の名にふさわしい、歴史を感じさせる洋風建築、雰囲気があります。
お味はシンプルで、バターやミルクの香りは最小限におさえ、香ばしい。
シトロエンクリームサンドやチョコレートクリームサンドなど挟み物のあるクッキーは、しっかりとしたお味が嬉しい。
飽きの来ない上品な味です。
右の東京のクッキーは、サクッとしたしっかりした歯ごたえ、噛めば噛むほどにお味が出て、スパイシーなところは、とても明治初年に作ったクッキーだとは思えないモダンで上品な甘さです。クッキー生地の状態を確認しながら、型で一つ一つ抜き、焼き上げているからこそのお味。共に隙間なく缶に詰めて包装し、開けたとたんに、どこか懐かしい感じがするのは京都も東京も同じです。

村上開新堂 京都
京都府 京都市中京区 寺町通二条上る東側
最寄り駅
地下鉄「京都市役所」から徒歩7分

村上開新堂 東京
東京都千代田区一番町27
最寄り駅
東京メトロ半蔵門線 半蔵門駅(4番出口)徒歩2分

天空のレストラン「THIRTY SIX California Cuisine & Bar」 

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明日、7月24日リニューアルオープンする「THIRTY SIX California Cuisine & Bar」 (サーティシックス カルフォルニアキュイジーヌ&バー)のオープニングレセプションへ。東京のオアシスリゾート、天空レストラン「青山ラピュタガーデン」は、オープン当時、屋上の非日常空間として、とても人気がありました。1階の専用エレベータで9階まで直通。扉が開くと、地上34mのテラスは、開放的で東京が一望できる贅沢なロケーション。屋外プールを囲んで、東京の素敵な夜景を眺めることが出来る、テラスを中心に、バー(全て素敵なカッシーナの家具)はとてもラグジュアリー。都会で楽しむリゾートがテーマで、東京とは思えない、素敵な都会のリゾートにいる気分に浸れます。レストランからの眺めも最高です。
天空のレストラン「THIRTY SIX California Cuisine & Bar」
東京都港区南青山2-12-14 ユニマット青山ビル9F
営業時間 レストラン 17:00~23:00/バーラウンジ17:00~26:00

http://www.thirtysix.jp

フローラルボトル ツリー

帝国ホテルプラザのロビーでこんなものを見つけました。フローラルボトル ツリー
ロビーや宴会で飾ったあと、廃棄してしまう花を水を注いだボトルに生け、クリスマスツリーのように積み上げたもの。再利用RECYCLE、再創造RECREST、新たな価値REVALUEと、なかなか、すばらしいアイデアだとおもいます。世界的に活躍しているフラワーアーティスト 東 信(あずま まこと) 氏 の作品

修善寺 あさば

ヨーロッパ出張後の疲労回復の場に選んだのは、昔からの湯治場である修善寺です。
その修善寺のあさば旅館は、私の大好きな旅館です。夫婦揃っての訪問は、私が長年姉のように慕い、妹のように目をかけつづけてくれた、その女将に夫を紹介する事も目的でした。 
初めて訪れた夫を、ご自身が一番好きだと言っていた見事な着物姿で迎えて下さいました。そんな女将の心使いは、お部屋のお軸や一品目の料理の下から現れた寿の文字と、朝食にそっとそえられた一口の赤飯。その茶碗には、小さな万年亀の絵。どれもが夫婦の末長い円満を祈りつつの心使い。とても縁起が良いと、早朝の池に舞い降りたシラサギを、ことのほか喜んで下さいました。
何度行っても、ここの居心地の良さは別格です。無駄も虚飾も、出すぎたサービスもない。しかし歴史に裏打ちされたおもてなしの心と価値観があります。
すべてが自然でさりげなく、そしてどこまでも行き届いた日本の伝統を伝える世界。
今に至るまで、文人墨客をはじめ、各界のトップを極めた人達を魅了しつづける、あさば。その秘密を9代目女将に尋ねたことがあります。
答えは350年、当たり前のことを当たり前に、日々積み重ねただけという、他の追随を許さない、あさばの偉大な伝統。
やわらかな静けさに包まれた、安らぎの空間。その背景にある幾重もの物語。感性の引き出しの数だけ、あさばのすばらしさが感じられることでしょう。

アーユルヴェーダ

那須にある、ヴェーダの森で、アーユルヴェーダを体験しています。昨年の暮、インドからいらしているマノハ先生の東京研究所で脈診を採って頂きました。その際、私の体質から、那須でのトリートメントを受けるように勧められたのです。そこで今回、ヨーロッパ出張を前に、3泊4日のアーユルヴェーダトリートメント体験にやって来ました。
2日間、体質改善の為にウッドヴァルタナというデトックスプログラムで、身体の老廃物を排泄するトリートメントを受けることになりました。穀物の粉を混ぜて作られたペーストを全身に塗布していくトリートメントです。皮下の細胞を刺激するという特別なマッサージを受けました。3時間近くに及ぶトリートメントのせいか、1日目からすっきりとして、身体が軽くなりましたが、今日はさらに、汗がたっぷりと出て、デトックス感十分。又ピーリングをされたせいか、お肌が白くなりました。
今回は、時間もたっぷりあり、TM(超越瞑想法)というクラスを取りました。朝起きて瞑想のセッション、そして、木立の中を散歩、お昼の前に瞑想。食事はお肉を一切使わないマクロビオテックなお食事です。これが、軽くて意外といける。静寂と澄んだ空気の中で過ごす穏やかな週末は、何よりも贅沢な時間です。

季節のグルメ越前蟹

お気に入りの冬の旅は、福井。気持ちの良い寒さを感じながら、我が家は毎年、福井へ行っていた。旅の宿はもちろん、料理屋旅館。
明治時代栄えた、北前船の寄港地、三國には、本格的な蟹料理を食べさせてくれる宿が何件かある。その中でも、日本海を見晴らす高台に「望洋楼」があります。今日、偶然、三國で馴染みの、その料理屋の看板が目に留まった。早速、家族を呼び出す。
入口の水槽には、水揚げした港の名前が記されたタグを付けた蟹が、、、甲羅に散らばる黒真珠のような小さい粒は、最高品質の越前蟹の証。脱皮後の時間が長い事を証明する自然の保証。肉質が良いのです。福井で育った蟹が、ここ青山の地で贅沢に食べられるのは、何と嬉しい事か。
蟹は大きければ大きい程美味しい。今日は予約も無で行ったので、水槽に入っている中で一番大きいのをお願いした。1キロの蟹でした。
三國で食べる1.5キロの蟹は、3日前に注文をしなければ食べられないし、蟹の漁がないと送ってもらえません。
今年は、何だか忙しく福井への旅は行けなかった。もちろん、現地に行くのが一番。
でも、偶然見つけたこの店は、望洋楼の東京店。福井まで行かなくても、蟹が食べられる。

望洋楼
東京都港区南青山4-4-41
ふくい南青山291隣
電話03(6427)2918
お盆、年末年始以外無休

伝説・食の祭典

皆様の料理の数々
こんな物もありました
皆で寄せ書きも
仲間から送られたお祝い
ヒロさんと鎧塚さんの炒飯対決
審査員席(服部先生の解説付き)神田川さん、坂井さんも
山田宏巳シェフの還暦祝いがありました。発起人は、ラ・ベットラ・ダ・オチアイの落合務シェフ、リストランテ アルポルトの片岡護シェフ。執行委員にリストランテ・ヒロの山口一樹さん、そして、何より凄いのが、ヒロさんの応援団のような素晴らしいシェフ軍団によるお料理。還暦祝い、と言うよりまるで食の祭典。日本中どころか、世界中の著名な料理人がイタリアンの粋を越えてヒロさんのお祝いのために集まりました。
PONTE VECCHIO・山根シェフ,リストランテ濱崎・濱崎シェフ,IL GHIOTTONE・坂本シェフ,ACOUA PAZZA・日高シェフ,RISTORANTE CANOVIANO・植竹シェフ
三宿のStile・原田シェフ,世界料理オリンピックで有名な鯖江の藤井シェフ,だけではない。海外は、オーストラリアのとみやさん,NYからかの有名な中村さん,40年前から予約の取れない料理店、今は無き幻の料理人、壷中天の石附さん,開花亭吉田さん,日本料理神谷さん、デザート部門では鎧塚さん、などなど50人のシェフの祭典。坂井シェフや成澤シェフなどゲストで参加されていた有名シェフも多数。先日伺った杉本シェフも。まるで、有名シェフがみんな今夜は不在になってしまったのでは、と思われるくらいの感動の一夜。途中のイベントでは、昨日のアイアンシェフ対決を彷彿させるヒロさんと鎧塚さんの料理対決のジョーク。審査員席も用意され、笑いを誘う場面もあり、本当に美味しくて、楽しい夢のような食の祭典でした。
今回、彼の還暦祝いに今まで一緒に仕事をしたり、料理を作った人達100人のレシピ&イラストを集めて本を作るらしい、、、
しかも100冊限定!らしい?・・・世に出ない本だそうだ。これも素敵な企画です。

贅沢な時間を三谷で

蛤のスープの中に雲丹の浮き身で
鮟鱇の肝を鮪の油で
自家製唐墨
鯛しゃぶ、白子焼きと共に
手渡しのにぎり
海苔の香り豊かなとろの巻物
絶品の穴子
さっぱりと最後のかんぴょう巻きとお稲荷さん
三谷は最近増々、予約が取りにくくなった鮨の名店です。鮨屋というよりは、季節に合う肴の数々を地酒やワインに合わせ楽しませてくれるお料理屋さん、と言われる方も多いお店。シャンパンで喉を潤しているうちに肴類が次々と出てきます。全国の漁師から直接仕入れた海の幸の数々、全てご紹介出来ないのが残念なのですが、(手渡しのお鮨の為、限られた写真しか撮れませんでした)本当に質の高い贅沢な逸品です。 お酒もまた楽しみの一つです。三谷さんが自らお勧めして下さるワイン、シャンパン、日本酒。お酒に弱い私はグラス半分づつでしたが、肴や鮨に合わせてくださいました。「握りの手渡し」もタイミングが絶妙。間合いが素晴らしい。
 残念ながら、今や予約が1年後らしい(笑)。これだけ人気なのは、これらの質の高い食材や、手間をかけたきめ細かい仕事だけではなく、三谷さんのホスピタリティもあるのだと思う。料理への愛情も行きわたっている。
TV等メディア取材一切お断り、というのも、とても理解出来る。9席のお客様へ、全身全霊を傾けての手仕事だからでしょう。

鮨 三谷
新宿区四谷1-22-1
03(5366)0132

レアなパッションフルーツ

沖縄から送られてきたパッションフルーツは、かなりレア。その名も『チューチューパッション』!一つづつのパッションフルーツの先に、「みんなでちゅうちゅうしよう」というタグもあります。思わず笑ってしまいました。食べ方が書いてあり、利き手にちゅうちゅうパッションを持って、もう片方の手を腰に当てて、切り口から果肉を吸い出すようにして食べて下さい。手で搾り出すようにすると果肉が出てきます。と書いてありました。
早速、家族全員で、腰に手をあてて、ちゅうちゅう。(笑)
新種で希少なパッションフルーツだそうです。年間200kgしか収穫出来ないそうです。普通のパッションフルーツよりも、酸味が少なく青りんごのような不思議な優しい香りがあります。かなりはまってしまい、冷やしてそのまま食べたり、少し凍らせてシャリシャリした食感を楽しんだり、たまらない美味しさでした。

村上開新堂の生菓子

昨日に引き続き開進堂の生菓子です。三代目村上二郎氏が不要な装飾をそぎ落として日本人の舌にあうお菓子として完成させた小さなケーキです。
焼き色そのままのシンプルな仕上げですが、味と香りの奥行きを大切にしたお菓子です。ルイ王朝時代の製法をひも解き、またイギリスの焼菓子からも多くを学び完成させたそうです。
香りの主体をなすヴァニラは、ヴァニラビーンズから数年かけて香りを抽出した自家製。
お菓子の折は美しくあるべきという二郎氏の哲学から、15種類のケーキを折の大きさに応じた詰め合わせになっています。
創業以来今でも手作りを続けているため、一日に出来る量が限られていて、予約をしないと購入できないのが少し残念です。
古き良き時代は、洋菓子店の草分けとして御用聞きが見本箱をもって番町・高輪を回っていたそうです。