村上開新堂の生菓子

昨日に引き続き開進堂の生菓子です。三代目村上二郎氏が不要な装飾をそぎ落として日本人の舌にあうお菓子として完成させた小さなケーキです。
焼き色そのままのシンプルな仕上げですが、味と香りの奥行きを大切にしたお菓子です。ルイ王朝時代の製法をひも解き、またイギリスの焼菓子からも多くを学び完成させたそうです。
香りの主体をなすヴァニラは、ヴァニラビーンズから数年かけて香りを抽出した自家製。
お菓子の折は美しくあるべきという二郎氏の哲学から、15種類のケーキを折の大きさに応じた詰め合わせになっています。
創業以来今でも手作りを続けているため、一日に出来る量が限られていて、予約をしないと購入できないのが少し残念です。
古き良き時代は、洋菓子店の草分けとして御用聞きが見本箱をもって番町・高輪を回っていたそうです。