あさばのお月見

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誕生日の贈り物は、池に浮かぶ仲秋の名月。雨は降ったものの、心静かな一夜だった。
修善寺のあさば、能舞台で知られるこの旅館での笛の夕べ。
奏者は、能楽笛方藤田流十一世宗家、重要無形文化財の藤田六郎兵衛氏。
まったくさりげなく、肩肘はらないここちよさ。
雨があがってお月見が出来たならどうなのかと、見えない月に心を馳せる。
ただただ心地よい。やわらかな湯に体をほぐし、料理をたのしむ贅沢な時間。雨上がりの湿気を含んで落ち着いた夜の空気に身を置きつつ、静寂と暗闇を楽しむ。笛の音と舞台を照らす光が、その対比を一層きわだたせ、幽玄そのものの世界に。折からの雨で、月はかくれてしまったが、、闇の向こうに浮かぶ能舞台から響く笛の音はなんともすばらしく、日本の美意識を凝縮した、さりげなくも、すばらしい演出でした。
大女将は芙蓉の柄の帯を締め、元気な姿を見せてくれた。明日は重陽のお節句。

ひと夜かぎりのレストラン”JOHN KANAYA”

シェフ自ら、とちぎ和牛ロース肉の塩パン包み焼きを切り分けて
ムシュSAKAIのパリからの贈りもの という5皿目のラングスティーヌのクルージェット包み
ジョンカナヤに捧ぐ クレープシュゼット
「西洋膳所ジョンカナヤ麻布」、、、かつて西麻布にあった伝説のレストランです。
 1970年代、西洋の先進的な料理、インテリア、洗練されたサービスは革新的で、数多くの著名人、セレブリティを魅了していました。日本でいち早くフランス料理を箸で食べるスタイルを提唱したのもこのレストランです。
 そのレストランのオーナーだったのが、ジョン金谷鮮治氏。いつも真っ白なリンカーンコンチネンタルで店に来て、際立ったダンディでハンサムな紳士として異彩を放っていました。
 そして、ここの初代料理長だったのが、”料理の鉄人”こと ラ・ロシェルのムッシュ坂井宏行氏です。10年間、鮮治氏の側で腕を振るったそうです。
その伝説のレストランが、渓谷の別荘、鬼怒川金谷ホテルで、一夜限りのイベントとして復活しました。
鮮治氏の孫に当たる現社長の金谷譲児氏が坂井シェフとコラボしてのスペシャルディナー。昔を懐かしむ当時の常連の方々がそのお子様、お孫さんを連れて、アットホームで素敵な時間を楽しみました。

修善寺 あさば

ヨーロッパ出張後の疲労回復の場に選んだのは、昔からの湯治場である修善寺です。
その修善寺のあさば旅館は、私の大好きな旅館です。夫婦揃っての訪問は、私が長年姉のように慕い、妹のように目をかけつづけてくれた、その女将に夫を紹介する事も目的でした。 
初めて訪れた夫を、ご自身が一番好きだと言っていた見事な着物姿で迎えて下さいました。そんな女将の心使いは、お部屋のお軸や一品目の料理の下から現れた寿の文字と、朝食にそっとそえられた一口の赤飯。その茶碗には、小さな万年亀の絵。どれもが夫婦の末長い円満を祈りつつの心使い。とても縁起が良いと、早朝の池に舞い降りたシラサギを、ことのほか喜んで下さいました。
何度行っても、ここの居心地の良さは別格です。無駄も虚飾も、出すぎたサービスもない。しかし歴史に裏打ちされたおもてなしの心と価値観があります。
すべてが自然でさりげなく、そしてどこまでも行き届いた日本の伝統を伝える世界。
今に至るまで、文人墨客をはじめ、各界のトップを極めた人達を魅了しつづける、あさば。その秘密を9代目女将に尋ねたことがあります。
答えは350年、当たり前のことを当たり前に、日々積み重ねただけという、他の追随を許さない、あさばの偉大な伝統。
やわらかな静けさに包まれた、安らぎの空間。その背景にある幾重もの物語。感性の引き出しの数だけ、あさばのすばらしさが感じられることでしょう。

アーユルヴェーダ

那須にある、ヴェーダの森で、アーユルヴェーダを体験しています。昨年の暮、インドからいらしているマノハ先生の東京研究所で脈診を採って頂きました。その際、私の体質から、那須でのトリートメントを受けるように勧められたのです。そこで今回、ヨーロッパ出張を前に、3泊4日のアーユルヴェーダトリートメント体験にやって来ました。
2日間、体質改善の為にウッドヴァルタナというデトックスプログラムで、身体の老廃物を排泄するトリートメントを受けることになりました。穀物の粉を混ぜて作られたペーストを全身に塗布していくトリートメントです。皮下の細胞を刺激するという特別なマッサージを受けました。3時間近くに及ぶトリートメントのせいか、1日目からすっきりとして、身体が軽くなりましたが、今日はさらに、汗がたっぷりと出て、デトックス感十分。又ピーリングをされたせいか、お肌が白くなりました。
今回は、時間もたっぷりあり、TM(超越瞑想法)というクラスを取りました。朝起きて瞑想のセッション、そして、木立の中を散歩、お昼の前に瞑想。食事はお肉を一切使わないマクロビオテックなお食事です。これが、軽くて意外といける。静寂と澄んだ空気の中で過ごす穏やかな週末は、何よりも贅沢な時間です。

Das Gogers Golf und Spa Hotel

夏のヴァカンスにおすすめなのは、昨日ご紹介したブルーマウだけではありません。そこからほど近いシュテガースバッハのダスゴーゲルス ゴルフ ウンド スパホテルもそのひとつ。このホテルのプロデューサーは、ブルーマウの立ち上げの立役者です。大きなブルーマウのホテルで、出来なかったプライベート感を出す為に、ブティックホテルとしてのコンセプトを打ち出しています。数年前にヴァカンスで行きましたが、ここは、ゴルフ好きな方には、最高の場所。ゴルフ場の中にあるスパホテルなのです。観光名所に近く、市内の何処に行くにも大変便利です。 他のホテルでは体験できない素晴らしいサービスと、オリジナリティーあふれるオーガニックアメニティのあるこのスパホテルの滞在は、素晴らしい大人の時間になります。こちらも、ヨーロッパ中から、のんびり1週間ほどの滞在に訪れるホテルなのです。理想的なロケーションと充実したホテル施設といった好条件を兼ねそろえるダスゴーゲルス ゴルフ ウンド スパホテルも、とっておきの滞在先です。
Das Gogers Golf und Spa Hotel  Neudauberg 240, Stegersbach,Stegersbach

タラソテラピー 番外編

セーリング
気候療法 ノルディックウォーキング
今週、何度かに分けてご紹介したタルゴラグーナの施設ですが、最後にご紹介するのは、アクティビティです。施設の中のトリートメントも素晴らしいのですが、ここ蒲郡は、海に面した場所。フランスのブルターニュのタラソプログラムの中にもあった、気候療法、海の潮風海に含まれる海塩粒子(かいえんりゅうし)による効果があります。海塩粒子のミネラル成分などが呼吸によって体内に入るほか、皮膚の表面に付着して吸収されます。この海塩粒子は海から2~5kmも離れると消失しますので、海に近いほど効果が高いのです。海水と海という環境で、治療するのが、本来のタラソテラピー(海洋療法)。肌を美しく保つヨードを思いきり吸収出来る気候療法で、朝から体調も完璧。
そして、タラソテラピーでけではなく、海の潮風を思う存分感じる事の出来るヨットセーリングやクルージングも、ラグーナマリーナで、アレンジしてくれます。私はヨットセーリングが大好きなので、ここラグーナは、東京からも近く、思いきりヴァカンスを楽しめる手軽な所です。
http://www.laguna-gamagori.co.jp/index.html

タルゴ ラグーナのタラソテラピー

タラソプール
外にあるタラソプール
アルゴパック
ミネラルグマッサージ
トリートメント後のリラクゼーションルーム
フランスでは、紀元前420年に医学、薬学の父、ヒポクラテスが海水入浴を提唱。治療として海水の外用(海水浴)、内用(飲料)を実践したといいます。海の持つ治癒力を経験から知っていたのです。 タラソテラピーの医学的発展の礎を築いたのは、フランス人の科学者ルネ・カントンです。海水の成分とヒトの血液の成分が非常に似ていることを発見し、海水の治療効果を証明しました。1899年にはフランス人医師ルイ・バゴが、温かい海水を用いた世界初のタラソテラピーセンターを開設。リウマチの治療に効果を発揮します。1950年代になるとヨーロッパで再び自然医学が再評価され、タラソテラピーも注目を浴びます。そしてフランスには近代的タラソテラピーセンターが次々と誕生しました。
タラソテラピーの本格施設、ここタルゴラグーナでは、毎日専用の船で沖合に海水を取りに行っています。海水はリラックス効果の高い温度(33℃~36℃)に温めています。多機能なタラソプールで、15種類のアトラクションを回り、浮力、抵抗、水圧、ジェット水流でのケアーを受ける事が出来ます。そして、アルゴセラピー(海藻療法)のもっとも効果の高いトリートメントは、落ち着きのあるキャビン(前27室)の中で、体調に合わせて、“海の恵み(海藻)を活かしたタルゴのトータルケアが受けられます。私たちの美と健康を維持するためにはミネラルを上手に取り入れなければなりません。海のミネラルは皮膚細胞にエネルギーを与え、肌の生まれかわりを助けるかけがえのない栄養素です。美しい肌を維持するためには、ミネラルバランスを保つことが大切です。リニューアルと同時に、タルゴの製品により、タラソテラピープログラムが一新されました。Wellness健康、Premiere体改善、Thelgo Beauty 健康美Slimming 痩身と、全てが目的達成の為の美と健康に向けたサービスの提供を受ける事の出来る本格的なプログラムです。私の体験したプログラムでは、タルゴパックの後に、ミネラルと海藻エッセンス、ペパーミントオイルが混ざったミネラルグマッサージがとても効果があり、不思議と、身体の張りが取れました。
http://www.laguna-gamagori.co.jp/thalgo/

タルゴ ラグーナ タラソテラピーの休日 

ホテル ラグーナヒル
明るいロビーラウンジ
タルゴの化粧品も販売しています
施設全景
海からの外観
デラックスツインルーム
スタンダードツインルーム
ラグーナ蒲郡にある、タラソテラピーの施設「タルゴ ラグーナ」と「ホテル ラグーナヒル」がリニューアルオープンしました。ここはタラソテラピーのブランド「タルゴ」との日本初のコラボレーションで、国内最大級の施設となっています。
フランスで、もっともポピュラーなタラソテラピー(海洋療法)は、海洋性気候のもと、海水、海藻など、海の資源によって身体を内側から活性化させ、機能を高める、医学的に裏付けられた自然療法です。フランスを中心に古くからヨーロッパの人々にとってたいへん馴染みの深い自然医療です。 以前は治療やリハビリテーションを中心としていましたが、近年ではストレス解消や美容、生活習慣病の予防やダイエット、さらにスポーツ選手のコンディショニングなどなど、幅広い目的で親しまれています。フランスまで行かなくても、東京から豊橋まで新幹線で1時間半、そして豊橋から、蒲郡まで車で、なんと合計2時間弱で、ラグーナへ到着。まさしく、滞在型「ディスティネーション・スパ」として楽しめそうです。今週はそんなタルゴラグーナからのレポートを特集します。日本では、スパも、タラソテラピーも、何故かエステとして勘違いしている方も多いので、この機会に是非フランスの歴史ある海洋療法をご紹介したいと思います。今日はラグーナの施設の一部をご紹介。蒲郡は温暖な気候で、渥美半島と知多半島に囲まれた、風光明媚な海辺の街ですので、タラソテラピーにはとても適している場所なのです。http://www.laguna-gamagori.co.jp/thalgo/

タラソの週末へ行ってきます

ラグーナ蒲郡
タラソテラピーとは、フランスの伝統的な海洋療法、海の恵みを使った健康美容法です。 海水、海藻、海泥などの海の資源を活用し、体の内側から細胞を活性化させ自然治癒力を高めます。以前毎年、フランスのサンマロが好きで、夏の終わりのヴァカンスへテルムマランへ行っていました。数年前、蒲郡にもタラソテラピーがあることを知り、スタッフと一緒に週末出かけた事がありました。ストレスが多くなると、身体の中のミネラルはどんどん奪われてしまいます。また、エネルギー源となる栄養をしっかり摂取しても細胞を活性化させるミネラルが不足していると、体がうまく機能しません。海には人体に必要な成分はすべて含まれていると言われるほど、あらゆる元素が溶け込んでいます。そこで、フランスでは1週間の海洋療法でしっかり、ミネラルを補給しに行く人が多いのです。久しぶりに、楽しみに東京から近いので、週末を利用して主人と一緒に蒲郡へ行ってきます。又レポートをお楽しみに。

北海道・ミュシュランガイド一つ星「三余庵」

ミシュランは10日、レストランや宿泊施設を星の数で格付けする「ミシュランガイド北海道2012特別版」の掲載店を発表しました。北海道版の刊行は初めてで、掲載されたのは699軒。この度、私がトリートメントスパをプロデュースさせて頂いている三余庵が宿泊施設で、「ミシュランガイド北海道2012」に於きまして1ツ星をいただきました。とても嬉しく思っております。
施設が「非常に快適」の快適度3赤の評価を頂きました。オープンして8年余り、三余庵を育ててくださったお客様、皆様のおかげとスタッフ一同感謝の気持ちで一杯です。
これからもサービス・施設ともに、スパでの技術や粧材開発をより向上発展できるよう、スタッフと共に頑張ります。心からのおもてなしのスパでありたいと思っております。