ひなまつり

歴史的に「雛祭り」はいつ頃から始まったのでしょうか。江戸時代になり女子の「人形遊び」と節物の「節句の儀式」と結びつき、全国に広まり、飾られるようになったそうです。この遊びである「雛あそび」が節句としての「雛祭り」へと変わったのは天正年間以降のことで、この時代から三月の節句の祓に雛祭りを行うようになったという説があります。もっとも、この時代には飾り物としての古の形式と、一生の災厄をこの人形に身代りさせるという祭礼的意味合いが強くなり、武家子女など身分の高い女性の嫁入り道具の家財のひとつに数えられるようにもなったそうです。私のお雛様は、私が生まれた時に祖母からプレゼントされた物ですが、もうアンティックなお人形になってしまいました。今年は、スタッフと家で作った雛ずしでランチ。白酒、雛あられ、完璧です。12ヶ月オケージョンを楽しむ中で、ひな祭りは華やかでいいなあと。


ゴッホ展

国立新美術館のゴッホ展に行きました。私の知るゴッホにどうやって彼がなったのか、没後120年の歳月が経ちどうやって、ゴッホが努力し、模索し、全ての軌跡が知る事が出来る展覧会だと思います。私がとても印象に残っているのは、1889年に描かれたサン・レミの療養院の庭です。以前この地を訪れた時に見た風景を覚えているのですが、この絵は現実の風景よりもリアルな描き方のような気がしています。又、ゴーギャンとの黄色い家での共同生活が、破たんした後に描いてその家から立ち去った花瓶に挿された花の絵は印象的でした。きれいなタッチの花瓶と花が描かれています。しかし、ゴーギャンが立ち去った後のもの悲しいゴッホの心境が表現されているような気がしました。展覧会へ行く事は、大切な私の癒される時間。世界の美術館へ行けなくとも、コレクションをこの場で見れる事は幸せな時間です。ヴァカンスを兼ねて、アムステルダムのゴッホ美術館へ行きたい。
ゴッホ展http://www.gogh-ten.jp/index.html
「国立新美術館」http://www.nact.jp/

白州次郎の車

白洲次郎は、いい男のお手本になるひとりだと思います。男として堂々とした生き方を貫いた白洲次郎の世界の中でも、車好きは有名。当時、白洲次郎は、晩年になっても80歳まで、1600ccのエンジンを2400ccに積み替えたポルシェ911に乗っていたそうです。 当時、白洲次郎はポルシェ911には、1600ccのエンジンでなく2400ccのエンジンが望ましいと積み替えていたのですが、なんと、現在のポルシェ911には、最初から2400ccのエンジンが積まれている事からも、白洲次郎の車に対する見識の高さが窺えます。写真のクラシックカーは英国留学時代、白洲次郎が乗っていたBENTLEY 3LITTER XT7471です。(クラシックカーフェスティバルにて)
 

パブロ・シーグレル

アルゼンチン大使館の名プロデューサーである、文化担当の志和さんから、素晴らしいコンサートのお誘いを受けました。あのグラミー賞アーティスト、パブロシーグレルのプライベートコンサートだと聞いて、楽しみにメゾン・ポール・ポギュースズへ。一夜限りのこのコンサートに実はサプライズがありました。なんと、バンドネオンのワルテル・カストロがジョイント。何だか夢を見ているような感動のコンサートでした。久しぶりにマエストロ二人のコンサートに、心躍る記念すべき一夜でした。パブロ・シーグレルは、素晴らしい。やはり、なんと言ってもピアソラの曲も心にしみる。最近タンゴを聞く機会に恵まれて、少しづつですが良さが分かってきたので、とてもコンサートを楽しめる余裕が出てきたのでしょうか。そして今夜は、私にとって特別に思い出深い夜でした。

タンゴナイト(URBAN TANGO TRIO)

「アーバン・タンゴ・トリオ」のライブがすばらしかった。バイオリンの小澤真智子さん、クラシックを学んだタンゴ・ピアニストのオクタービオ・ブルーネッティ、ジャズのベーシストで作曲や編曲でも才能を発揮するペドロ・ジラウドは、ともにアルゼンチン出身。名状しがたいタンゴへの思いを胸に、活躍する若手。小澤さんは、インタビューの中で、 「それぞれの個性を前面に押し出しながら、現代に生きる人々の心に響くタンゴを演奏したいと思っています。タンゴは悲哀や哀愁、郷愁やあこがれ、ペーソスや人生観照をたっぷり含んだ心の叫びです。ピアソラも、その精神に生まれ、今も現代の社会に訴え、未来に生きています。過去を振り返り、物思いにとらわれながらも、顔を上げて前を見つめる。自分の胸の中に問いかけ、明日を生きる希望を抱く。そんなタンゴをお聴かせできればと願っています」とおっしゃっています。今日のホテル日航東京のライブは、本当に素晴らしかった。来年の来日が待ちどうしい。

ジャパンクリエーション

ジャパンクリエーション・繊維総合見本市へ行ってきました。仕事では、直接関係なさそうですが、実は、いつも、パリの見本市などにも行く事があるほど仕事には関係があるのです。天然素材のスパで扱える布を見に行くのです。今回は、初めて日本の見本市へ行きました。高感度、高品質、高機能など、高付加価値な日本製品を中心に揃え、世界から質の高いバイヤーが集うビジネスの場を提供しているだけあって、日本独自の文化・美意識を活かしたオリジナルのトレンド情報を発信し続けています。日本の中核となる国際的な素材展としての位置付があるのではないでしょうか。一番興味があったのが、写真の草木染めでオーガニックコットンの生地のメーカーでした。