パブロシーグレル

河口湖の湖畔の木立の中にある久保田一竹の美術館で、グラミー賞受賞アーティスト、パブロシーグレルの来日コンサートが開かれました。シーグレル氏は、ニューヨークを拠点に世界で活躍するアルゼンチン人のピアニスト。1978年より、クラシック、ジャズ、即興の才から、タンゴの革命児アストル・ピアソラの五重奏団のメンバーとなり、師の引退まで10年余巨匠を支えたそうです。ピアニストとしてヨーロッパ、アメリカ大陸、日本など、世界中での演奏活動に参加しし、ピアソラ五重奏団の音楽的発展に大きな影響を与えたといわれています。シーグレルは、現在もモダン・タンゴ界をリードする存在です。今回は、村中 俊之さんがチェリストとしての共演者。NHK大河ドラマ龍馬伝「龍馬伝紀行」テーマ曲のアレンジを担当された事は有名です。シーグレルとの息も合い、又バンドネオンの北村 聡さんも加わっての素晴らしい演奏に、一竹辻が花の着物が彩をそえました。秋の夜長の本当に素晴らしい週末となりました。
 

パブロ・シーグレル

アルゼンチン大使館の名プロデューサーである、文化担当の志和さんから、素晴らしいコンサートのお誘いを受けました。あのグラミー賞アーティスト、パブロシーグレルのプライベートコンサートだと聞いて、楽しみにメゾン・ポール・ポギュースズへ。一夜限りのこのコンサートに実はサプライズがありました。なんと、バンドネオンのワルテル・カストロがジョイント。何だか夢を見ているような感動のコンサートでした。久しぶりにマエストロ二人のコンサートに、心躍る記念すべき一夜でした。パブロ・シーグレルは、素晴らしい。やはり、なんと言ってもピアソラの曲も心にしみる。最近タンゴを聞く機会に恵まれて、少しづつですが良さが分かってきたので、とてもコンサートを楽しめる余裕が出てきたのでしょうか。そして今夜は、私にとって特別に思い出深い夜でした。

タンゴナイト(URBAN TANGO TRIO)

「アーバン・タンゴ・トリオ」のライブがすばらしかった。バイオリンの小澤真智子さん、クラシックを学んだタンゴ・ピアニストのオクタービオ・ブルーネッティ、ジャズのベーシストで作曲や編曲でも才能を発揮するペドロ・ジラウドは、ともにアルゼンチン出身。名状しがたいタンゴへの思いを胸に、活躍する若手。小澤さんは、インタビューの中で、 「それぞれの個性を前面に押し出しながら、現代に生きる人々の心に響くタンゴを演奏したいと思っています。タンゴは悲哀や哀愁、郷愁やあこがれ、ペーソスや人生観照をたっぷり含んだ心の叫びです。ピアソラも、その精神に生まれ、今も現代の社会に訴え、未来に生きています。過去を振り返り、物思いにとらわれながらも、顔を上げて前を見つめる。自分の胸の中に問いかけ、明日を生きる希望を抱く。そんなタンゴをお聴かせできればと願っています」とおっしゃっています。今日のホテル日航東京のライブは、本当に素晴らしかった。来年の来日が待ちどうしい。