「新春浅草歌舞伎」

お正月気分満喫の新春歌舞伎の浅草へ。江戸時代、浅草の町は江戸随一の繁華街として栄え、現在の浅草公会堂のある場所からほど近い猿若町には、天保以来、「江戸三座」と呼ばれる幕府公認の芝居小屋が立ち並び、大変な賑わいであったと伝えられています。その後も、明治、大正、昭和と浅草はショービジネスの中心地として栄えていきます。しかし、第二次世界大戦後、浅草での歌舞伎興行はしばらく途絶えていましたが、昭和55年のお正月に「初春花形歌舞伎」として浅草での歌舞伎興行が復活。それ以来、浅草公会堂にて初芝居の公演を催し、大人気を博してい今回、全演目に出演する海老蔵さんは、新之助を名のっていた平成11(1999)年、14年ぶりとなる事で話題。
お正月の浅草公演ではすっかりお馴染みの愛之助さんと、とても楽しめました。
開幕に先立ち、出演俳優が新年のご挨拶をする恒例の「お年玉〈年始ご挨拶〉」。
そして幕開きは、『寿曽我対面』。江戸歌舞伎では初春に上演することが吉例となっていた曽我兄弟の仇討物語の人気の場面です。様々な役柄が勢揃いする豪華な’歌舞伎絵巻’とてもお正月らしい。
続く河竹黙阿弥作『極付幡随長兵衛』は俠客の元祖といわれる長兵衛のダンディズムが心揺さぶる名作です。海老蔵が見事に演じてくれました。
華やかな雰囲気でお正月気分が満たされる一時でした。
そして、帰りには、スカイツリーを見ながら浅草寺でお参り。