アロマスタディーズ 9〔女性の為に)

Sauge sclaréeClary sageクラリセージ) 

女性ホルモンを正常にすると言われている精油です。クラリセージは背が高く、たくましい多年生植物、精油にするとムスク系の心地よい香りがします。セージオフィキナリスに入っている神経系に対して毒性を持つという要素はクラリセージにはありません。

 発汗過多の入浴 

バスオイルカップ4杯に、クラリセージ15滴、サイプレス10滴を加えお湯に混ぜて入浴しますと、すっきりします。 

脂性の髪のマッサージに 

50mlのマッサージオイルにクラリセージ40滴、イランイランを10滴加えて混ぜます。シャンプーをする15分前に髪に混ぜるように適量をマッサージして下さい。

 つらい月経痛軽減のためのマッサージ 

50mlのマッサージオイルにクラリセージ30滴、ペパーミント10滴、バジル10滴を加え混ぜます。下腹部に優しくマッサージします。







アロマスタディーズ 7(アロマバス)

アロマバス

心地よいと同時に効き目のあるアロマバスは精油のあらゆる効能をもたらしてくれます。お湯の熱さで毛穴がひらき有効性分が完全にしみ込んで行くからです。そのうえ、浴槽から立ちのぼる蒸気を吸い込むことができます。どんな効果を求めるかによって数種類の精油を組み合わせることができます。その場合は、1回の入浴につき精油を20滴ほどあらかじめ浴用乳化剤に溶かしてから入らなければなりません。精油は直接お湯には溶けないからです。ヴァルネ博士の浴用乳化剤は、精油の効能を最大限に享受するために特別に処方されました。夏の疲れを取る疲労回復のおススメ精油はRavintsara(Ravintsaraラビントサラ)です。ラビントサラはマダガスカルに生えている月桂樹の一種で、その葉には数多くの薬効成分が含まれ、疲労回復、風邪の予防と精神安定に大きな効果があります。

 風邪の予防とリラックスのためのお風呂

カップに浴用乳化剤をカップ4杯、ラビントサラの精油を15滴、ニアウリの精油を5滴入れて混ぜ合わせます。カップごと浴槽のお湯の蛇口の下に置き、38℃から39℃のお湯を出します。20分間ゆっくりと浸かります。浴槽から出るときは、リラックスして、元気を回復し、しかもいい気分で、気候の変化に伴うトラブルを充分防ぐことができます。


アロマスタディーズ 5〔吸入)

 精油の吸入
香
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風邪を避け呼吸を整えるためにフランスの家庭では、手軽に精油を吸入のかたちで使っています。ボール一杯の熱いお湯に精油を数滴たらしてその蒸気を吸い込みます。リフレッシュする事が出来ます。おススメは、(Eucalyptus radiataユーカリ ラディアタ)の精油です。ユーカリ ラディアタは、オーストラリアにあるユーカリ約700種のうちの一つです。コアラが非常に好んで食べるその葉には、副鼻腔の通りをよくするのに極めて効き目のある精油が含まれていると言われています。鼻づまりには、 吸入でユーカリ ラディアタの効き目を試してみてください。表面にさざなみが立つくらいによく沸いたお湯をボールに入れて、ユーカリ ラディアタの精油を3滴とペパーミントを2滴たらしてください。ボールの上に顔を近づけ、頭をタオルで覆って蒸気を5分間吸入します。 鼻どころか、頭まですっきりとしてきます。



アロマスタディーズ 4〔精油の使い方)

精油の使い方 

Huiles essentielles日本ではフランスのように様々な使い方が出来ないように薬事法や医師法によって規制があります。私がフランスで学んだメディカルアロマテラピーは、医学上の目的の診断を行ない完全にそれに合った治療と薬用量を決めることに習熟している芳香療法医の専門能力のみに属するものだからです。医学的応用以外にも精油は、いくつかの規則を守り、特に精油の希釈に適した溶剤を使うという条件を満たせば、実に様々な方法でしかも危険なく効能をもたらしてくれます。このブログでは、アロマテラピーの実践がはじめての方にも家庭で手軽に使えるフランス式アロマテラピーでの精油の使い方を日々ご紹介して行きたいと思います。

室内の空気に 

全ての精油には呼吸している空気を浄化してくれる強力な殺菌作用があります。よく知られているように精油の特徴として鎮静効果のあるものもあれば、逆に覚醒効果をもつものもあります。今月の私のおススメ精油はMandarine(マンダリン)です。この名前の由来は、この果実が敬意を表するために捧げられた中国清朝末期の高級官吏を示すマンダランという語からついたそうです。この風味のある臭素に富んだ果物の外皮には、神経を鎮静させる効果があることで知られている精油成分が含まれています。そのデリケートな香りは気分に働きかけて季節の変わり目の気分が優れない時や、イライラを鎮めてくれます。穏やかに日々を過ごしたい方におススメです。


アロマスタディーズ 2(オーガニック)

有機農業とアロマテラピー

今でこそ、アロマテラピーではオーガニック精油が当たり前になってきましたが、ヴァルネ博士は、健康と生命の源泉である有機農業は、唯一の未来の打開策であると言っていました。これには科学的な根拠があります。この事実によって有機農業は医者のかけがえのない味方になっているのです。ヴァルネ博士はまだ有機農業がやっと生まれたばかりの時代に、すでにこの言葉を書いています。博士はこの生産方法が、集中型の化学物質を使う農業に結びついた健康上のトラブルや汚染の唯一の解決策となることを知っていました。 「有機農業」と記された品質保証のラベルは、植物が化学肥料や合成殺虫剤を使わずに栽培され、精油は化学物質でできたパイプクリーナーや溶剤を使わずに抽出されていることを証明している。ヴァルネ博士のセレクシオン ビオの精油はすべて「カリテフランス」という検査機関によって有機農業の規定に適って入ることが証明され、畑での栽培から瓶にいたるまで管理されているのです。



アロマスタディーズ 1〔ヴァルネ博士)

急な海外出張です出張前、そしておそらく現地でもかなり、タイトなスケジュールですが、何とかアロマで乗り切ります。パソコンが調子が悪い上に携帯電話が故障してしまい何とかブログを立ち上げられないかと考えましたが、せっかくなので、アロマテラピーの事を分かりやすく書こうという事で、出張前ブログで楽しむアロマテラピーのテキストを準備しました。出発前、出張へ行っている間は、皆様フランス式アロマテラピーの基礎知識で楽しんでくださいね。一回目は私が哲学を学んだヴァルネ博士についてです。

ヴァルネ博士
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 現代の植物療法・アロマテラピーの父ジャン・ヴァルネ博士はその一生を医学に捧げました。輝かしい成績をおさめた学生生活ののち、数々の免状と医師および軍人としての活動に対して贈られた数々の勲章を手にし、同僚達の賛嘆を集めたこの若き外科医は、当然の成り行きとして通常の医療を行なうことでそれまでに得た知識や経験と評価を生かしていくことができるはずでした。しかし彼は違う道をたどり、自然が人間の健康のために与えてくれる最良のものを探すことを選びました。博士は勇敢に植物療法・アロマテラピーの原則を擁護するための運動に立ち上がりました。この医学は総合的で自然に基づくものですが、その当時の医学上の関心事からは不当に遠ざけられていました。 ヴァルネ博士は、多くの健康上の問題は自然の治療薬によって解決することができると主張していました。彼はそのことを証明するのに力を尽くしたのでした。百年も前から経験的に知られている植物の様々な治療効果は、科学的にも根拠があると言うことを示したのです。植物療法を刷新し、すべての精油をテストし分類し体系化しました。ヴァルネ博士は三十年以上にわたって植物療法・アロマテラピーで患者さん達の治療を行なってきました。臨床検査は異論の余地なくこの医学の有効性を裏づけ、現代医療では助からなかった多くの人々をアロマテラピーで治療が出来た事が成果でした。

旅アロマ編 1

Geranium rosat

ローズゼラニウムはペラルゴニウムの熱帯性の変種です。非常に香りが強く、その精油を採取するために特別に栽培されています。ローズゼラニウムの精油は多くの化粧品の調合のベースとなります。開花の前にほんのひとくち程の有効性分である精油を抽出します。乾燥肌や荒れ性の肌に効くことで知られています。

 肌になめらかさを与える芳香入浴

夏の乾燥したお肌が気になる季節です。肌がきめ細かくなるように、ローズゼラニウムの精油を入れると、微妙な香りが漂い比べるもののない程効き目の高い入浴が出来ますす。カップにキャップ4杯の浴用乳化剤を入れ、これにローズゼラニウムの精油15滴、マンダリンの精油を5滴加えます。これを浴槽のお湯の蛇口のすぐ下に置いてお湯を出し均一に拡散するようにします。この心地よいお風呂にゆっくりと20分ほど浸かるとお肌に輝きを与えます。機内では特に乾燥していますので、月曜からの出張に持って行きます。