ベジテラピー 茄子

490-700x464[1]ナス(Solanum melongerra)
ナスはインド原産で、15世紀にヨーロッパにもたらされました。ナスはほとんどが水分で栄養価の低い食べ物と考えられてきましたが、ビタミンB群、ビタミンC、カリウム、鉄、カルシウム、食物繊維を幅広く含んでいます。また近年はナスニンを始めとしたポリフェノールによる抗酸化作用に優れ、肌のしみ・そばかす、シワなどの肌の老化やガン予防に効果的。なすは皮ごと食べましょう!アクは抗酸化作用のあるポリフェノールのクロロゲン酸で、どちらも水に溶ける性質があるため、長時間水に浸すのは避けましょう。
ナス(もしくはナスのヘタ)を黒くなるまで蒸し焼きにし塩を混ぜて練ったもので歯茎をマッサージすると、歯槽膿漏に効果があると言われています。ナスの黒焼きは口内炎のケアやイボ取りなどにも利用されていますし、イボ取りの場合はナスを生のまま擦り下ろしたものでも良いそうです。
ナスは、前菜に混ぜて生で摂取する方が良いのですが、十分に熟していなければなりません。熟す前のナスには、ジャガイモの芽や緑の部分にあるのと同じ有毒物質、ソラニンが含まれています。冷やしたナスを縦に切りると湿布替わりになって打ち身・ヤケドなどの応急処理ができます。
ナスの葉は、やけど・膿瘍・粃糠(ひこう)疹・痔核の緩和用パップ剤として使えます。