原鉄道模型博物館 開館

総部品9000点の逸品
模型の数々
阪神電気鉄道311型313
臨場感あるれる走行
ヨーロッパの駅を再現
ジオラマの夜景
日本で初めて鉄道が開通した横浜の記憶を発信する施設が横浜市・西区に7月10日にオープンします。今日はオープンに先駆けて、博物館の内覧会へ行って来ました。世界一とも言われる原信太郎氏(93歳)が製作・所蔵した約6000両もの膨大な鉄道模型と鉄道関係コレクションです。日本のみならず、ヨーロッパ、アメリカなど世界中の車両を忠実に再現した大型模型は、本物かと見まがうほどの精密さです。選りすぐった2500両を借り受け、うち1000両を常設展示するそうです。
原信太郎氏が小学校6年生の頃に初めて作った鉄道模型、自由型電気機関車「8000号」や関東大震災を乗り越えた「増田屋製ゼンマイ式おもちゃ」「金剛山電気鉄道22号」「オリエント急行 食堂車」をはじめ、世界にひとつだけの模型や新幹線の一番切符など、歴史的価値の高い展示品の数々が並んでいます。
見どころは“世界最大級の鉄道模型ジオラマ”です。室内ジオラマとして世界最大級の面積(310平方メートル)となっているそうです。パリの北駅をはじめとして、ヨーロッパをイメージした同ジオラマは、まるで本物のような街です。照明によって、昼夜の表情まで変わるのも、素晴らしい演出です。
一周約70メートル、線路は蒸気用路線1本、電気用路線3本、市電用路線2本の計6本、路線総延長は約450メートルを誇り、原氏の模型の一部も30分に1回(10分間)、実際に走行されます。架線から電気をとり、鉄のレール、鉄の車輪、レールの繋ぎ目をゴトンゴンと走る、臨場感あふれる列車の音が心地よく感じられます。ギア、板バネ等、細かいところまで再現されているそうです。
今日は、原氏ご本人が博物館で、お出迎え、モノ作りの喜びを語って下さいました。原氏の愛情あるれるモノ作りとこだわりに触れ、心温まる場所が、鉄道マニアだけではない一般の私達にも楽しめる場所となるのではないでしょうか。

原鉄道模型博物館
神奈川県横浜市西区高島一丁目1番2号 横浜三井ビルディング2階
7月10日(火)オープン
11:00~18:00※最終入館17:30
休:毎週火
入館料:大人1000円、中学・高校生700円、小人(4歳以上)500円
http://www.hara-mrm.com/index.html