アロマスタディーズ 4〔精油の使い方)

精油の使い方 

Huiles essentielles日本ではフランスのように様々な使い方が出来ないように薬事法や医師法によって規制があります。私がフランスで学んだメディカルアロマテラピーは、医学上の目的の診断を行ない完全にそれに合った治療と薬用量を決めることに習熟している芳香療法医の専門能力のみに属するものだからです。医学的応用以外にも精油は、いくつかの規則を守り、特に精油の希釈に適した溶剤を使うという条件を満たせば、実に様々な方法でしかも危険なく効能をもたらしてくれます。このブログでは、アロマテラピーの実践がはじめての方にも家庭で手軽に使えるフランス式アロマテラピーでの精油の使い方を日々ご紹介して行きたいと思います。

室内の空気に 

全ての精油には呼吸している空気を浄化してくれる強力な殺菌作用があります。よく知られているように精油の特徴として鎮静効果のあるものもあれば、逆に覚醒効果をもつものもあります。今月の私のおススメ精油はMandarine(マンダリン)です。この名前の由来は、この果実が敬意を表するために捧げられた中国清朝末期の高級官吏を示すマンダランという語からついたそうです。この風味のある臭素に富んだ果物の外皮には、神経を鎮静させる効果があることで知られている精油成分が含まれています。そのデリケートな香りは気分に働きかけて季節の変わり目の気分が優れない時や、イライラを鎮めてくれます。穏やかに日々を過ごしたい方におススメです。


アロマスタディーズ 3〔精油)

精油とはどんなものなのでしょう 

精油は、芳香性植物から分泌される揮発性で香りのある油性の液体です。植物によって精油が採れる場所は花、葉、樹皮、根などまちまちです。精油は蒸留法あるいは圧搾法で抽出されます。

蒸留釜
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抽出は最も難しい操作のひとつですが、それは植物の精髄である最も微妙で繊細な生成物をその質を損ねることなく集めることを可能にしなければならないからなのです。

芳香性分を最もよく保つ方法は低圧水蒸気蒸留法です。植物のなかでもエキスに富む部分が圧力をかけ過ぎることなく蒸留されます。この方法は当然揮発性の成分をもたらし、それは凝縮ののち精油となります。

柑橘類(レモン、マンダリン、グレープフルーツ、スウィートオレンジなど)の精油は、動力を使うのであれ人力であれ物理的な方法、低温圧搾で抽出されます。

他の植物性芳香物質は、幹に切り口をつける方法、冷浸法、アルコールでの浸漬(シンシ)など様々なやり方で得られます。例えばバニラの自然な抽出物はアルコールのなかで浸漬されたのちに莢から取り出され、その後蒸留されます。

アロマスタディーズ 2(オーガニック)

有機農業とアロマテラピー

今でこそ、アロマテラピーではオーガニック精油が当たり前になってきましたが、ヴァルネ博士は、健康と生命の源泉である有機農業は、唯一の未来の打開策であると言っていました。これには科学的な根拠があります。この事実によって有機農業は医者のかけがえのない味方になっているのです。ヴァルネ博士はまだ有機農業がやっと生まれたばかりの時代に、すでにこの言葉を書いています。博士はこの生産方法が、集中型の化学物質を使う農業に結びついた健康上のトラブルや汚染の唯一の解決策となることを知っていました。 「有機農業」と記された品質保証のラベルは、植物が化学肥料や合成殺虫剤を使わずに栽培され、精油は化学物質でできたパイプクリーナーや溶剤を使わずに抽出されていることを証明している。ヴァルネ博士のセレクシオン ビオの精油はすべて「カリテフランス」という検査機関によって有機農業の規定に適って入ることが証明され、畑での栽培から瓶にいたるまで管理されているのです。



アロマスタディーズ 1〔ヴァルネ博士)

急な海外出張です出張前、そしておそらく現地でもかなり、タイトなスケジュールですが、何とかアロマで乗り切ります。パソコンが調子が悪い上に携帯電話が故障してしまい何とかブログを立ち上げられないかと考えましたが、せっかくなので、アロマテラピーの事を分かりやすく書こうという事で、出張前ブログで楽しむアロマテラピーのテキストを準備しました。出発前、出張へ行っている間は、皆様フランス式アロマテラピーの基礎知識で楽しんでくださいね。一回目は私が哲学を学んだヴァルネ博士についてです。

ヴァルネ博士
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 現代の植物療法・アロマテラピーの父ジャン・ヴァルネ博士はその一生を医学に捧げました。輝かしい成績をおさめた学生生活ののち、数々の免状と医師および軍人としての活動に対して贈られた数々の勲章を手にし、同僚達の賛嘆を集めたこの若き外科医は、当然の成り行きとして通常の医療を行なうことでそれまでに得た知識や経験と評価を生かしていくことができるはずでした。しかし彼は違う道をたどり、自然が人間の健康のために与えてくれる最良のものを探すことを選びました。博士は勇敢に植物療法・アロマテラピーの原則を擁護するための運動に立ち上がりました。この医学は総合的で自然に基づくものですが、その当時の医学上の関心事からは不当に遠ざけられていました。 ヴァルネ博士は、多くの健康上の問題は自然の治療薬によって解決することができると主張していました。彼はそのことを証明するのに力を尽くしたのでした。百年も前から経験的に知られている植物の様々な治療効果は、科学的にも根拠があると言うことを示したのです。植物療法を刷新し、すべての精油をテストし分類し体系化しました。ヴァルネ博士は三十年以上にわたって植物療法・アロマテラピーで患者さん達の治療を行なってきました。臨床検査は異論の余地なくこの医学の有効性を裏づけ、現代医療では助からなかった多くの人々をアロマテラピーで治療が出来た事が成果でした。

旅アロマ編 2

美容オイル旅にかかせないのが、バスオイルと美容オイルです。今日は急な出張に備えて、ゆったりした気分で入れるアロマリラックスバススペシャルを製作。カップにキャップ4杯の浴用乳化剤イランイラン〔鎮静効果、乾燥したお肌の回復)ラビントサラ〔疲労回復、免疫力をあげる)スィートオレンジ〔リラックス)ジュニパー〔老廃物排泄)などを含むバスオイルです。でも、今回の出張ではもう一つ感覚を磨くバスオイルも持って行きます。カップにキャップ4杯の浴用乳化剤とイランイランの精油を15滴、ローズマリーの精油を5滴程入れて混ぜ合わせます。浴槽のお湯の蛇口の下に注ぎ入れます。15分ほどこのお湯に浸かり、活力を蘇らせます。

バスオイルのお隣にありますのは、サラダフロリッサント〔お花のサラダ)という名前の私の開発したネロリがメインのフェイスオイルです。細胞成長促進作用があり、機内などで、乾燥したお顔になじみが良く出張にはかかせないブレンドオイルです。




旅アロマ編 1

Geranium rosat

ローズゼラニウムはペラルゴニウムの熱帯性の変種です。非常に香りが強く、その精油を採取するために特別に栽培されています。ローズゼラニウムの精油は多くの化粧品の調合のベースとなります。開花の前にほんのひとくち程の有効性分である精油を抽出します。乾燥肌や荒れ性の肌に効くことで知られています。

 肌になめらかさを与える芳香入浴

夏の乾燥したお肌が気になる季節です。肌がきめ細かくなるように、ローズゼラニウムの精油を入れると、微妙な香りが漂い比べるもののない程効き目の高い入浴が出来ますす。カップにキャップ4杯の浴用乳化剤を入れ、これにローズゼラニウムの精油15滴、マンダリンの精油を5滴加えます。これを浴槽のお湯の蛇口のすぐ下に置いてお湯を出し均一に拡散するようにします。この心地よいお風呂にゆっくりと20分ほど浸かるとお肌に輝きを与えます。機内では特に乾燥していますので、月曜からの出張に持って行きます。



癒される花とアロマ

川崎景介さんのマミフラワー表参道のお教室を訪ねました。11月にこの表参道のお教室をお借りして、男性の為のアロマテラピー教室を開催致します。女性の教室に入りずらい男性のためだけに、勉強をする機会を与えてほしいと以前からアートアドミニストレーターの生駒さんから頼まれて、一度夏にイベントをさせて頂き、今回は第二回目です。川崎さんとは、以前、私のイベントに来て頂いたご縁で対談をさせて頂いた事があります。川崎さんの日常の花に対する思いは、アロマテラピーに通じるところも多々あり、すっかり仲良しになりました。とても素敵な方です。本を頂き、マミの世界に私も感銘を受けました。私の生活にも植物がかかせません。日々の生活を花とアロマテラピーで彩るのは素敵な癒しです。